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自然と融合したシーサイドコース。身近に迫る山並みを背景に、原野の中の林の中を縫うようにホールが展開し、小川を上手く生かしながら、戦略的な18ホールに仕上がっている。フェアウェイには起伏が施されているので、比較的フラットなコースでありながらも多様なライからのショットを試される。コースに点在する大きくて深いフェアウェイバンカーとグリーン周辺のガードバンカーに入れると厄介なので、これらのバンカーに入れないコースマネジメントも必要。自然の稲田越えのホールとか、山ぎりぎりに打つホールとか、ブッシュが迫っているホールとか、砂地の荒地とかもあり、変化があり面白く自然と調和したコースと言える。グリーンの形状は傾斜がある上に各グリーンは波打っているので、ボールがピン位置から遠いとパットが難しくなる。ミスの余地があまりないぐらいターゲットゴルフを強いられるので、初心者には手強く、中上級者のしかも競技志向ゴルファー向けのコース。
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スコアカード |
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ほぼストレートのミドル。ティショットでは左のバンカー越えは250ヤードのキャリーが必要で、右の池も効いてくる。その池は横長のグリーンの右半分に面しているので、ピンが右手前に切られていると難易度が増す。ピンが左に切られている場合、左のガードバンカーが効いてくる。グリーンは左が低い段差のある2段グリーン。 |
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急な左ドッグレッグの長いミドル。ティショットは稲田越え。プレーヤーの飛距離と球筋を考慮して、正しいラインでティショットを攻めるのが大切。グリーンは強い砲台で横長。その手前は深くて横に長いバンカーでガードされ、グリーン左は稲田のハザードがあり、奥はすぐブッシュになる。セカンドの距離と方向性と高い球筋が要求されるホール。グリーンの真ん中は凹んでいるので、ピンから遠いとパットまで難しくなる。 |
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山を借景にしたショート。その山を形どったマウンドがグリーンの左右と奥に合計3つある。グリーンの後方は少し下っているので、ピンが奥に切られている時は要注意。 |
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やや左ドッグレッグのミドル。ティショットではグリーン左右のブッシュが迫っており、飛べば飛ぶほど落とし所が狭くなる。グリーンは砲台で縦に長く左傾斜。グリーンのすぐ右はブッシュなので、セカンドのスライスボールは禁物。 |
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ストレートの短いミドル。右フェワウェイバンカーは220ヤード、左フェアウェイバンカーは225ヤードで超える。但しティグランドから240先のフェアウェイは左傾斜で少し下っているため、センターに打ってもドローボールだと左の木立まで転がっていく可能性がある。グリーンは砲台で左右にバンカーが配されている。グリーンは左奥が高い2段形状。距離はないがチャーミングなホール。 |
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荒地越えのショート。強い砲台グリーンの手前は深いバンカーでガードされている。グリーン両サイドから奥にかけてはブッシュで囲まれている。グリーンは横長で中央に大きなマウンドがある。 |
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左ドッグレッグのタフなミドル。右のマウンド型のバンカーは210ヤードで越え、左のフェアウェイバンカーは240ヤードで捕まる。グリーン手前にクリークが走り、グリーンは砲台で左は深いバンカーでガードされている。グリーンは右傾斜。
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少し打ち下ろしのショート。左の山から落ちてきた巨石がそのままハザードになっている。グリーン右には岩があり、グリーンすぐ左のブッシュが迫っている。ピンが手前に切られた場合は距離がないので簡単だが、グリーンと接する右の岩がティグランドら157ヤード地点にあるので、ピンが奥の時に直接ピンを狙うとターゲットエリアが極端に狭くなり、難易度は相当増す。グリーンは縦に長く、中央に大きなマウンドがあるので、ボールがピンから遠いとパットが難しい。 |
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荒地の砂地越えのショート。グリーンは砲台で、グリーン手前から右サイドをガードしている深くて大きいバンカーが効いている。グリーン奥にもバンカーがあるので、グリーンオーバーに注意。 |
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ほぼストレートの長いミドル。ティショットの理想はOBラインに近いフェワウェイ右サイド。セカンドは巨大バンカー越えになり、そのバンカーはグリーン左からの奥にかけてグリーンに接している。ピンが奥に切られた時はこのバンカーが効くので難易度が増す。 |
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急な右ドッグレッグのとても長いロング。右コーナーの大きく背の高いバンカー越えが理想だが、240ヤードのキャリーが必要。ただしそのバンカーと右のOBラインはすぐ近いので注意が必要。セカンドはフェアウェイ真ん中に横たわる大きなバンカーを越えていくか、そのバンカーの右フェアウェイかあるいは左フェアウェイに打つのかの決断に迫られる。セカンドショット時も右のOBラインは浅い。グリーンの右から手前は大きなバンカーでガードされている。グリーンは手前が受けていて、奥が高い段差のある2段状態になっている。 |
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ダナン市、ダナン空港ともから車で1時間強。プレー可能。高級ホテルグループ、アンサナ・ランコーとバンヤンツリー・ランコーがすぐ近くにあり、ゴルフカートで送迎してくれる。宿泊はインターコンチ・サンペニンシュラ・ダナンに泊まり、ゴルフ場までの移動時間は1時間15分だった。アンサナ・ランコーには泊まらなかったが部屋の中を見せてもらった。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度ベトナムのトップ30で第5位のベストコース。ベトナムには70コースほどある。
他のアジアでのニック・ファルド設計コースは、ベトナムではオーシャン・デューンズGC、中国では北京鴻華国際GC
、ミッションヒルズGC・ファルドコース、レイクビュー(滇池湖畔)GC、大理ストーンマウンテン(大理蒼海)GC、インドネシアではジャバベカG&CC、タイではチュアン・チューンGC、グレートレイクG&CC、ジ・エメラルドGC、カンボジアのアンコールGRがある。
プレー後、車で北上して、世界遺産のフエの王宮を観光した。フエはゴルフ場から1時間20分。ダナン市から2時間20分。フエはベトナム最後の王朝、グエン朝の都として栄えた古都。グエン朝は1802年、フランスの援助を受け内乱が続くベトナムを統一したザーロン帝が創設。フランスの植民地化、第二次世界大戦などの時代に翻弄されながら、13代143年間にわたって続いた。その王宮は中国の紫禁城(故宮)を規範にして造られた。見学後、フエ名物でベトナム全土に広がった“ブンボーフエ”を老舗店で食べた。米粉の麺と牛肉を用いた簡単な料理だが旨かった。
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1番 パー4 422ヤード(3)