テンプラー・パーク カントリークラブ
Templer Park Country Club
コースデータ
所在地 マレーシア、セランゴール州
コース長 7143ヤード パー72
コースレート 73.8
プレー日 2017年6月21日
設計者 佐藤謙太郎
オープン 1991年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.55
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
5

神聖な岩山(ブキットタクン)のすそ野に展開するチャンピオンシップコース。OUTは高低差がほとんどなく、随所に配されたバンカーとFW左右にまばらに並んでいる木立、3番、4番、8番と9番ホールは池が絡んでくる。FWは広くINより易しい。INはジャングルの面影を残しながら丘陵地に展開しタフなホールが続く。11番、12番、15番、17番、18番と素晴らしいホールが多い。


クラブハウスからの景観

1番ホールから望む岩山

5番ホールから望む大小の岩山

このコースの1番の特徴は、300メートルの高さはある、突起状の石灰岩質の山がコースのいたる所で目に付くことである。この綺麗で神聖な岩山は100万年前から存在し、まるでの天狗山のようだ。いくつかのホールでその山を正面または真横から眺めることができ、景観を美しくしている。全体としては、距離はたっぷりあり戦略性も高い上級者向けのコースである。迫力の景観、心憎いほど良く効いている多数のバンカーと戦略的なレイアウトはとても印象的。コース内にサルが多い。1995年、1996年、2000年にマレーシア・オープン開催。



9番ホールから望む岩山

11番グリーンから望む岩山

コース内の多くのモンキー

 
3番 パー4 430ヤード 

3番 パー4 430ヤード(2)

3番 パー4 430ヤード(1)
右ドッグレッグ。ティショットは池越え。グリーン右手背後に天狗山が見える美しいホール。砲台グリーンで、グリーン手前は大きなバンカー、右奥にも1つのバンカーでガードされている。
 
5番 パー4 430ヤード

5番 パー4 430ヤード(2)

5番 パー4 430ヤード(1)
ストレートホール。ティショットは左にフェアウェイバンカーが配され、右はOBになり、フェアウェイはタイト。グリーンは木立に覆われ、グリーンの左手前は一つのバンカーでガードされている。少し砲台グリーンは斜めに置かれ、奥行きはあまりない。
 
7番 パー5 567ヤード
右に曲がってから左に曲がるダブルドッグレッグ。ティショットは右にある1つのフェアウェイバンカーに注意。セカンドでのフェアウェイがとてもタイト。最狭幅のフェアウェイ幅は30ヤードしかない。特にドローヒッターには右側の木々が邪魔になり、セカンドを極端に難しくしている。グリーンは横長の砲台で、強い右傾斜。グリーンの手前に大きなガードバンカーが配されている。
 

7番 パー5 557ヤード(3)

7番 パー5 567ヤード(2)

7番 パー5 567ヤード(1)
 
8番 パー3 196ヤード 

8番 パー3 196ヤード(2)

8番 パー3 196ヤード(1)
池越えの美しいホール。グリーンは砲台で斜めに置かれ、縦幅は20ヤードしかなく、手前も奥もバンカーが存在するので正確なショットが必要。特に手前のバンカーは距離にして80ヤードほどあり、バンカーでなく海辺のビーチサンドのように見える。グリーンは左奥から右手前に傾斜。
 
9番 パー4 420ヤード

9番 パー4 420ヤード(2)

9番 パー4 420ヤード(1)
右ドッグレッグ。ティショットは池越え。グリーンは左に2つ、右に1つのバンカーでガードされている。グリーンは横に長く、左右の2段グリーン。
 
11番 パー3 200ヤード

11番 パー3 200ヤード(2)

11番 パー3 200ヤード(1)
打ち下ろし。グリーン左のOBラインは浅く、グリーンの左手前に大きなバンカーが配されている。受けグリーン。
 
12番 パー5 560ヤード
強い右ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしになり、フェアウェイの左は池とバンカーでガードされ、右の木立はOBゾーンになる。セカンドはグリーン80ヤードほど手前に配された、小さな池に注意。縦長の強い砲台、受けグリーン。グリーン左手前に1つの大きなガードバンカーがある。
 

12番 パー5 560ヤード(3)

12番 パー5 560ヤード(2)

12番 パー5 560ヤード(1)
 
15番 パー5 575ヤード
名物ホール。左ドッグレッグで打ち下ろし。ティショット、セカンドとも左右は林とOBゾーンがあり、正確なティショットが要求される。ティショットは谷越えでフェアウェイがタイトだがフラット、セカンドは左ドッグレッグの豪快な打ち下ろし。グリーンは直径40ヤード近くある大きな円形で適度なアンジュレーションがあり、パーオンしても油断できない。まるで熱帯雨林のジャングルの中でプレーをしているような錯覚を起こさせる。このホールだけは他の17ホールと全く違う顔を持っている素晴らしいホール。
 

15番 パー5 575ヤード(3)

15番 パー5 575ヤード(2)

15番 パー5 575ヤード(1)
 
16番 パー3 160ヤード

グリーンから見上げるティグランド

16番 パー3 160ヤード
強い打ち下ろしのショート。グリーンは横に長く、2個のバンカーといくつかのマウンドでガードされている。距離は長くないのでそれほど難しいホールではない。
 
17番 パー4 440ヤード

17番 パー4 440ヤード(2)

17番 パー4 440ヤード(1)
右ドッグレッグの緩やかな打ち上げ。ティショットでは右の林はOB。横長の受けグリーンで奥行きはあまりない。グリーンの両サイドは池、左手前はいつの大きなバンカーでガードされている。
 
18番 パー5 565ヤード
もう1つの名物ホール。ティグランドからは2つのルートがあり、安全な、右側のFWから攻めるルートと、最短距離を狙う池越えルートがある。右から攻めると、セカンドの残りがだいぶあるので、上級者は池越えを狙うオプションがある。ただ240ヤード前後のキャリーが必要なのと、池とバンカーが絡まない着地地点の幅が50ヤードしかなく、正確性のあるドライバーショットが要求される。右側のバンカーにはキャリーで240ヤード、バンカー越えは270ヤードが必要。ティショットは難しいがそれさえクリアーすれば、やや打ち上げのセカンドはウェッジでピンを狙える。グリーンは右手前に1つ、左に1つのバンカーでガードされている。グリーンは斜めに細長い。
 

もう1つのFWから見る池に突き出た左FW

18番 パー5 565ヤード(2)

18番 パー5 565ヤード(1)
 
余談

クアラルンプール市内からほぼ北に30分。クアランループ国際空港から北に1時間10分。プレー後日本式のお風呂でゆっくりできるのは、シャワー主体の東南アジアのゴルフ場では極めて珍しい。プライベートクラブだがビジターのプレーは可能。



キャディ

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度マレーシアのベスト40コースで第11位。マレーシアでは200コース強ある。

佐藤謙太郎設計の日本のコースでは津CC、佐久リゾートGC、J クラシックGC、富士スタジアムGC、鷹彦スリーCC、津CC隋縁CC・恵庭コース、中国では上海GC、韓国ではヤンピョンTPC CC、T.G.V. CC、西ソウルCC などがある。



アロフト・クアラルンプール

アロフト・クアラルンプール

部屋からの景観

ホテルはセントラル駅すぐ近くのアロフト・クアラルンプールに泊まった。