穏やかな高低差があるサンドベルトになり、木々がいくつかのホールで並ぶが全体的に視界が開けたコース。コースは創設当初のレイアウトとほぼ同じ状態のまま残っている。グリーンは概して大きく、速くて、起伏があり、グリーンはメルボルンのコースで最も極端な斜面のいくつかを呈している。バンカーはその周辺と自然に溶け込むように作られ、各ホールの戦略性を高めている。4つのパー3ホールは、ゴルフ界最高の組み合わせと言われ、全てが素晴らしい。受け皿の形をしたバンカーが幅広いFWに沿って配され、大きくて高速なグリーンの周りをガードしている。
クラブハウスはコースで最も高い位置にあり、OUTは素晴らしいパークランドのレイアウトで3つのループで構成されていて、INはOUTより高低差が少なくより広い。トム・ドークが2018年に修復作業を行い、OUTのルーティング(順序)の変更、広大な景色が開けるように森林伐採が行われ、低木と茂みの多くが取り除かれた。1970年代と1990年代に変更された3つのグリーン(8番、10番、12番)を修復し、OUTでのいくつかのバンカーを改修した。グリーン、FWとも手入れが行き届いている。過去豪州オープン、豪州女子オープン、豪州PGAトーナメント、豪州アマチュア選手権など数々のトーナメントを開催しているが、現在ではチャンピオンシップコースと言うよりも、クラブのメンバーに寄り添ったラウンドが楽しいコースと言えるであろう。
スコアカード
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右ドッグレッグのタフな素晴らしミドル。ティショットでは右サイドに配されたバンカーが効いてくる。1番と2番ホールは共有FW。セカンドは打ち上げで大きなクロスバンカー越え。グリーンは砲台で縦に長く、左サイドに1個、右サイドは4個のバンカーでガードされている。パーオンにはティショットの距離が必要だが、ティショットを失敗すればグリーン手前40ヤードのクロスバンカーに入らないように刻むかの判断が求められる。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。 |
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打ち下ろしの長いショート。グリーンは縦に長く左右はバンカーでガードされている。2017年までの100年近く1番ホールとして使用されていた。 |
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右ドッグレッグ。ティショットでは右サイドから2個のバンカーが迫り出していて、FWはタイト。グリーンは若干砲台で横に長く、右手前と奥にバンカーが配されている。 |
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四方にトラブルのある短いショート。グリーンは強く受けていて、6個のバンカーで囲まれている。 |
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(ドークにより新設)右ドッグレッグ。ティショットは緩やかな打ち下ろしで、右コーナーにある5個のバンカーがロングヒッターに効いてくる。セカンド地点からグリーンまでは少し打ち上げ。グリーンは2段形状だが、左半分の前部はフォールス・フロントなのでそこに乗っても傾斜で手前の花道まで転がり落ちる。グリーンの左手前と右サイドに大きなバンカーがある。 |
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左ドッグレッグ。ティショットでは3個のバンカーが左コーナーに連れなり、FWに食い込んでいる。セカンド地点からグリーンまで打ち上げ。グリーン左手前に3個のバンカーが縦に並ぶ。グリーン真ん中に大きなコブがあり、前半分は受けている。 |
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(ドークにより新設)ほぼストレートの強い打ち下ろし。ロングヒッターは1オンのチャレンジホール。グリーンは縦長の砲台で、右手前に大きなバンカーが配されている。グリーン前部はフォールス・フロント(急傾斜していて乗ってもグリーン手前に転がり落ちる)。 |
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名物ホールでタフなショート。狭い「レダン」スタイルのグリーンは右から左に急傾斜している。グリーンは砲台で3段形状になっていて、グリーン手前は大きくて深いバンカーが配されている。グリーンに乗せるには完璧なショットが必要で、グリーン上に乗ってもボールがピンから遠いと最高のパッティングでなければ2パット以上叩くリスクがある。オーストラリアで最高のゴルフホールの1つ。 |
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ほぼストレートの長くてとても難しいミドル。ティショットでは右サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは縦長で緩やかな上り傾斜の3段グリーンで、左右は2個ずつのバンカーでガードされている。 |
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もう一つの名物ホールで、打ち上げのショート。縦に細長いグリーンは5個の深いバンカーで囲まれている。段差の激しい2段形状で、手前の段は強く受けている。同じパー3の3番や11番ほど要求が厳しいティショットではないが、視覚的に最も印象的なホール。 |
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ストレートの緩やかな打ち下ろし。グリーンは新設でアンジュレーシンが強く、3個のバンカーでガードされている。17番と18番の共有FW。 |
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ほぼストレートの微妙に上っていく短いロング。ティショットは左サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは左に1個、右に3個のバンカーで守られている。 |
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メルボルン市内より南東に40分、メルボルン空港より1時間10分。ビジターはメンバー同伴が必要だが、同じ州以外か海外のビジターは、所属クラブの推薦状があればプレーできる。距離はメートル表示なのでヤードに換算している。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度オーストラリアでのベスト100コースで第11位。オーストラリアには1700ほどのコースがある。アレックス・ラッセル設計の他のオーストラリアでのコースは、ロイヤルメルボルンGC・イーストコース、レークカリンアップCC、リバーデールGC、ニュージーランドではパラパルムGCがある。
サンベルト地帯とはメルボルン南75km圏内で、モーリントン半島の付け根から突端へと広がる砂丘地帯。海が近く土壌が砂地のため水はけがとても良いのでメンテの素晴らしいゴルフ場が多い。絶好の自然条件を活かして古くからゴルフ場開発が進み、歴史ある名門コースの多くがこのエリア内にある。とりわけロイヤルメルボルンGC、キングストンヒースGC、メトロポリタンGC、ビクトリアGC、コモンウェルスGC、ヤラヤラGC、ハンティングデールGCの7コースは古くから7シスターズとして愛され、どのコースも世界的な評価を得ている。
プレー前日はメルボルン市内のコートヤード・バイ・マリオット・メルボルン・フラッグスタッフ・ガーデンズ泊まった。前夜はホテルからほぼ東にタクシーで12分のイタリアンレストランCecconi's
Finders Laneで食べた。スタッフはフレンドリーで料理は洗練されていて美味しかった。
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2番 パー4 440ヤード(2)