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丘陵・林間コース。1959年に9ホール(栗東コース)、翌年残りの9ホール(琵琶湖コース)が完成し、8年後の1968年に三上コースの9ホールが増設された。老松でセパレートされた風格漂う栗東コース、高低差が少なくハザードが巧みにレイアウトされた三上コース、起伏に富む琵琶湖コースの27ホールはそれぞれが個性的。3コースの中で琵琶湖コースはもともと距離が短く、トーナメントは栗東・三上の18ホールで行われていたが、2021年10月に日本オープンを開催するにあたり、琵琶湖コースをグレッグ・ノーマンが1年間かけて改造した。距離が長くなり、FWバンカーの位置とメイングリーンの形状も多少変更している。三上コースもノーマンが続いて改造する予定だったが、計画は頓挫した。27ホール全てが2グリーン。2011年男子プロのトーナメント、2014年日本女子オープン、1993年と2021年に日本オープン開催。2021年のトーナメントでは6986ヤード、パー71で開催された。通常メンバーは三上・琵琶湖の順でプレーするが、日本オープンと同じ順の琵琶湖・三上で開催できた。
スコアカード
2003年12月栗東・三上コース プレー時(旧版)
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メイングリーンは右手前少し短い方。グリーンは横に長く、手前の2個のバンカーが効いてくる。グリーンは微妙な傾斜がある3段形状で、基本的には受けているが、手前からも速い。 |
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左ドッグレッグの難ホール。ティショットでは左右OBが出やすく、左から木も迫り出している。セカンドは打ち上げ。グリーンは横に長く奥行きはあまりなく、手前は深いバンカーでガードされている。 |
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打ち下ろしでストレートの距離の短いミドル。このホールはサブグリーンだったが、トーナメントでも左のサブグリーンを使う。右のメイングリーンは362ヤード。グリーン右手前に新設された池があり、池まで260ヤードで届く。グリーンは縦長で受けている。日本オープン時には349ヤードと317ヤードの2つのティグランドを使い、1オンを狙えるセッティングにしている。グリーン右手前から右サイドは池になり、左手前に1本木があるのでリスクと報酬が共存し、プレーヤーのコースマネジメントが問われる名ホール。 |
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左ドッグレッグ。ティショットは強い打ち上げで、セカンドも打ち上げ。グリーンは横に長く、右半分が凹んでいて大きな傾斜がある。グリーン手前に3個のバンカーが配されているので、セカンドは高い弾道で落して攻めたい。 |
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左ドッグレッグの長いロング。ティショットは大きな打ち下ろしで、左のOBゾーンは浅い。グリーンは砲台で横に細長く受けていて、手前から右手前まで横に長く伸びたバンカーが効いている。ティグランドから琵琶湖、比叡の山並みが一望できる。 |
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ストレートに伸びる、やや打ち下ろしの狭いホール。ティショットでは左サイドにバンカー、右サイドにメタセコイヤが密集して並びOBゾーンの崖もある。グリーンは強く受けていて、3個のバンカーでガードされている。 |
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少し打ち上げの短いミドル。ティショットでは左にバンカーがあるが、FWセンターから左に打ちたい。右サイドからのセカンドはクスの木がスタイミーになりグリーンを狙いにくい。グリーンはほぼ円形で馬の背。ティショットが上手く打てるとバーディが狙えるホール。 |
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右ドッグレッグで打ち下ろしの難しいミドル。ティショットをフェアウェイ左サイドにおいて行けなければ、セカンドで前方の木々がスタイミーになる。グリーンは横に長く、左右手前にバンカーが配され、グリーン上の左右に大きなマウンドがある。 |
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右に曲がって左に曲がるダブルドッグレッグ。FW右サイドに距離が出るティショットが打てれば、2オン可能だが、右のOBゾーンは浅い。グリーン手前はFWが途切れてラフになり、グリーンはラフと3個のバンカーに囲まれている大きいが、強い砲台でグリーンセンター周辺に打てなければバンカーにこぼれやすいので注意が必要。 |
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素直なレイアウトのショート。4つのバンカーがグリーンを取り囲んでいる。グリーンすぐ手前の花道は傾斜がきつく、ここに落ちると傾斜で転がり落ちる。 |
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名物ホールで左ドッグレッグ。ティショットはやや打ち下ろしになり、ロングヒッターは左サイドの琵琶を模した池が効いてくる。セカンドはその池越え。少し砲台グリーンに向かって打っていく。グリーンは縦に細長くひょうたん型の2段形状で、左右は3個のバンカーでガードされ、グリーン左右のラフはつるつるにカットされ、バンカーに入りやすくデザインされているので、セカンドは正確なショットが要求される。 |
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京都市から東に40分、大阪市から北東に1時間10分。プレーには平日はメンバーの紹介、土日は同伴が必要。
富澤誠造設計の他のコースは 総武CC、 太平洋クラブ・六甲コース、 船橋CC、 高根CC、 熊本空港CC、 高松グランドCC、 蒲生GC、仙台CC、大日向CC、 北海道ポロトGCなどがある。富沢誠造氏は信心深く、仏教の大本山延暦寺近くで仕事ができることに感謝、琵琶湖CCの設計料の大半を仏縁に寄付したという秘話がある。
同伴してくれた友人が琵琶湖CCの長年のメンバーで、グレッグ・ノーマン改造前と改造後の琵琶湖コースは大きな変化はないと言っていた。
前日は東急ステイ京都阪井座(四条河原町)に泊まった。琵琶湖CCまで東に40分。前日の夜はホテルから歩いて5分の京の焼肉処 弘 四条木屋町店に行った。リーゾナブルな値段で焼肉が食べれた。
プレー後に延泊して京都観光をした。三度目になる伏見稲荷大社を参拝し、初めて西芳寺と桂離宮を訪ねた。この2つの場所は外国人観光客が大勢来るので普段は見るチャンスがないが、この2年日本は外国観光客を入れていないので、運よく見学できた。西芳寺は境内を120余種の苔が覆っていることから「苔寺」とも呼ばれ。人数を絞った静寂の中で他に類を見ない庭園の鑑賞は素晴らしい体験だった。もう一つの桂離宮は日本が誇れる最高の庭園で園内の場所ごとに月や花を愛でるように設計されていたり、さまざまな工夫がなされていて、古のわび・さびを感じることができた。長年海外に住んでいるので、日本への愛着がより強くなるようだ。
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2番 パー3 192ヤード