かつてのアブラ椰子の農園跡にパームコースとブンガラヤコースの36ホールがあり、どちらも本格的チャンピオンシップコース。アブラ椰子の木が並ぶパーム通称“コブラ”と言われ、椰子の木はないが林とウォーターハザードのブンガラヤは“クロコダイル”が愛称だ。(ちなみにこのブンガラヤとはマレーシアの国花でハイビスカスのこと。)
2009年から2年の歳月をかけて、パースロウ&ウィンターがコースを大改造した。以前と全く違うルーティングで各ホールも違い、全く新しいコースと言ってよい。距離が6819ヤードから7034ヤードに伸びた。以前はパームと比べて少し易しいコースと言われていたが、よりチャレンジングになっている。高低差のあるホールが多く、8ホールで池が絡んでくる。コースの水はけも改造されて、グリーンも速くなっている。不必要な木々の伐採と、大小の池の穏やかな見せ方により、以前の景観はごつごつした感じだったが、洗練されたコースに仕上がっている。最終の3ホールはプレーして楽しい。
2010年4月プレー時(旧版・改造前)
スコアカード
|
|
|
FWは少し蛇行しているが、ほぼストレートのロング。ティショットでは左手の2個のFWバンンカー、セカンドでは左手の1個の縦に長いバンカーが効いてくる。グリーンのすぐ手前に池が配され、グリーン右手前は池に面し、グリーンは5個のバンカーでガードされている。グリーンは―横に長く、右に傾斜している。ロングヒッターがセカンドを刻むか、2オンを狙うかを選択する“リスクと報酬”ホール。 |
|
|
|
|
ほぼストレートホール。ティショットでは右サイドの3個のFWバンカーが効いてくる。セカンドは池越えの打ち下ろし。セカンドは打ち上げでグリーンは更に砲台。縦長のグリーンの左右に深いバンカーが配されている。 |
|
|
セカンド地点から少し右に曲がっている難ホール。ティグランドから250ヤード付近で左サイドに1個のFWバンカー右サイドに池があり、ロングヒーターには落し所が狭くなる。セカンドは急な打ち上げになり、グリーン左手前のガードバンカーが効いてくる。 |
|
|
やや左ドッグレッグ。ティショットは250ヤードの飛距離で右サイドからFWに大きく食い込んでいる小さな池に届く。FWは左傾斜でタイト。セカンドは打ち上げ。グリーンは縦に細長くは4個のバンカーでガードされている。
|
|
|
打ち上げていくストレートホール。FWに起伏が多く、ティショットの落下地点のFWは右傾斜。縦長のグリーンの左に2個のバンカーが配されている。 |
|
|
|
|
ストレートのとても長いロング。ティショットは打ち下ろしで、セカンド、サードは打ち上げ。セカンドでは、FWを斜めに横切る4個のクロスバンカーがあり、手前に刻むか越えていくかの決断に迫られる。刻む場合は右サイドの池が効いてくる。グリーンは縦長の2段形状で、左右はバンカーでガードされている。
|
|
|
|
|
距離のある打ち下ろしのショート。グリーンは斜めに細長く、真ん中に尾根が走り、そこから左奥と右手前に下っている。グリーンの左から左手前に2個、右奥に1個のバンカーが配されている。
|
|
|
強い右ドッグレッグの打ち上げ。短いミドルなのでロングヒッターはグリーン近くまでボールを飛ばせるが、FWはタイトで左右3個のFWバンカーが効いているので、ドライバーを使うか、他のクラブで刻むかのオプションがある。グリーンは3個のバンカーでガードされている。 |
|
|
池越え、ビーチバンカー越えの美しいショート。グリーンは横に細長く、グリーンの左サイドから左奥は池に面している。ホール。 |
|
|
右ドッグレッグの素晴らしいホール。ティからグリーンまで右サイドは全て池に面している。ティショットでは右の池と250ヤード先の右FWバンカーに注意。グリーンは縦長で、左サイドと奥にバンカーが配されている。グリーンの横幅があまりないので、セカンドショットの正確性が大切なホール。 |
|
|
|
|
クアラルンプール都心から西に30分、空港から北に50分。プライベートクラブだが、隣接するサウジャナホテルに泊まればプレー可能。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2020年度マレーシアのベスト40で第17位のコース。マレーシアでは200コース強ある。
ロナルド・フリーム設計の他のマレーシアのコースは、アワナGC、ケラブ・ゴルフ・パーキッドマタン・アワム(KGPA)、カラムブナイRGC、パームリゾートG&CC・ケンパカコース、、ダマイ・ラウトG&CCがある。
再設計者のパースロウ&ウィンター(でのマレーシアの設計は、ダリット・ベイG&CC、ダタイGC(閉鎖)があり、コース改造はTPCクアラルンプールG&CC・イーストコース、サウジャナG&CC・バンラヤコース、グレンマリーG&CCが有名で、他に12コースのマレーシアの改造設計を手掛けている。
プレー前夜は市内中心部のウエスティン・クアラルンプールに泊まった。
|
1番 パー5 523ヤード(3)