クエーカーリッジ ゴルククラブ
Quaker Ridge Golf Club

コースデータ
所在地 アメリカ、ニューヨーク州
コース長 7008ヤード パー70
コースレート 74.8
プレー日 2017年5月18日
設計者 A.W. ティリングハースト 
再設計者 ギル・ハンス 
オープン 1918年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
5.25
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
6
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
5
満足度
5

少し高低差があるパークランドコース。初めの8ホールは時計の反対周りに進み、右サイドが全てOBゾーンになるユニークなレイアウトをもつ。パー3とパー4は距離の長短があり、ホール毎の変化も良く、ティリングハースト設計の良さが十分に味わえる。グリーンは小さく、バンカーが随所に置かれて、ラフはしっかり効いている。最後の4ホールは悪くはないが、5番ホールから14番までのワールドクラスのホールが多くある素晴らしい10ホールと比べて少し劣っているのが残念。



クラブハウスからの景観

4番グリーン

10番、パー3

2002年のウォーカーカップ(男子アマチュアの英米対抗戦)と2018年カーティスカップ(女子アマチュアの英米対抗戦)を開催。2002年から2011年までギル・ハンスがティリングハーストのオリジナルデザインへの修復と改造、多くの木の伐採を行った。グリーンとFWのコンディションは最高に良い。

 
1番 パー5 527ヤード

やや左に曲がってから右に曲がるダブルドッグレッグ。ティショット、セカンドともに右サイドにOBがある。サードショットは緩やかな打ち上げ。グリーンの50ヤード手前に大きなクロスバンカーが置かれ、セカンドで手前に刻むか越えていくかの決断に迫られる。奥から手前への傾斜の強い2段グリーンで、左右にバンカーが配されている。

 

1番 パー5 527ヤード(3)

1番 パー5 527ヤード(2)

1番 パー5 527ヤード(1)
 
4番 パー4 454ヤード

ストレートで緩やかな打ち下ろしの美しいミドル。ティショットではFWはタイトで275ヤードの地点からより狭くなり、右サイドに林のOBがある。グリーンの左半分はとても深いいバンカーに囲まれて、そのバンカーの左に池、グリーンの右手前にもバンカーが配されている。受けグリーンで尾根も走っている。

 

4番 パー4 454ヤード(3)

4番 パー4 454ヤード(2)

4番 パー4 454ヤード(1)
 
5番 パー3 185ヤード

5番 パー3 185ヤード(2)

5番 パー3 185ヤード(1)
池越えの綺麗なショートで少し打ち下ろし。グリーンの手前は水、左右と奥はバンカーでガードされている。
 
6番 パー4 478ヤード

右ドッグレッグの長くて難しいミドル。ティショットはやや打ち下ろしで右サイドの2個のFWバンカー越えがベストルートだが、FW幅は27ヤードほどしかないほど狭く、右に傾斜している。ドライバーの飛距離と正確性が要求される。セカンドは少し打ち上げ。グリーンの左に大きくて縦に長いバンカーでガードされている。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。

 

6番 パー4 478ヤード(3)

6番 パー4 478ヤード(2)

6番 パー4 478ヤード(1)
 
7番 パー4 437ヤード

7番 パー4 437ヤードド(2)

7番 パー4 437ヤード(1)
強い右ドッグレッグ。ロングヒッターはFWを横切るクリークに注意。グリーンは砲台で3個のバンカーでガードされている。
 
8番 パー4 359ヤード

8番 パー4 359ヤード(2)

8番 パー4 359ヤード(1)
やや右ドッグレッグの短いミドル。FWの真ん中にラフのマウンドが2個あり、ロングヒッターは250ヤードのキャリーで越えるが、その先のFWは狭く、左右は深いフェスキューのラフでガードされているので、ラフに入るとボギーもあり得る。また右サイドのOBゾーンはとても浅い。グリーンの左右にバンカーが配され、グリーンは強い砲台で、上からのパットは速い。
 
9番 パー3 164ヤード

9番 パー3 164ヤード(2)

9番 パー3 164ヤード(1)
グリーンが5個のバンカーでほとんど囲まれている、少し打ち下ろしのショート。グリーンは斜めに細長く、小さい。短いホールだが、パーオンするには技術が必要。
 
11番 パー4 406ヤード

左ドッグレッグ。ティショットでは左サイドに木立とクリーク、右サイドに3個のバンカーがある。FWは広いが、バンカーのすぐ左から打つのがセカンドのベストアングルなので、バンカーが効いてくる。横に長いグリーンの手前と右サイドはクリークに面する。グリーンの左サイドと奥はバンカーが配されている。グリーンは小さく右傾斜。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。

 

11番 パー4 406ヤード(3)

11番 パー4 406ヤーード(2)

11番 パー4 406ヤード(1)
 
12番 パー4 446ヤード

12番 パー4 446ヤード(2)

12番 パー4 446ヤード(1)
ストレートの打ち上げでタフなホール。ティショットでは右サイドのバンカーと左サイドの木立が効いてきて、FWは左傾斜。グリーンの左サイドから手前をガードする大きなバンカーにより、セカンド地点でグリーンが遠くに見える錯覚させられる。グリーンの右手前にバンカー、右サイドにグラスバンカーも配されている。強い受けグリーン。
 
13番 パー3 234ヤード

13番 パー3 234ヤード(2)

13番 パー3 234ヤード(1)
少し打ち下ろしのとても長いショート。グリーンの25ヤード手前にクロスバンカーが置かれ、グリーンへの距離感を惑わす。グリーンの右サイドは縦に長くて大きなバンカーでガードされている。2段グリーンで、傾斜が複雑に入りまじっているので、グリーン上も難しくパットのラインが読みに辛い。
 
14番 パー5 576ヤード

左ドッグレッグの壮大なロング。ティショットは打ち下ろし、セカンドから打ち上げ。ティショットは右サイドの1個の大きなバンカーがあり、左サイドにはバンカーが5個並んでいる。セカンドは4個のクロスバンカーを越えるか、手前に刻むかを決断しなければならない。どちらの落下地点もFWは右に傾斜。グリーンは左手前に1個、右サイドに2個のバンカーでガードされている。グリーンは真ん中に背の高い尾根が走り、グリーン面を左右に分けている。ティグランからはバンカーが20個も置かれているのが見えるので、“サハラ”ホールのニックネームで呼ばれている。

 

14番 パー5 576ヤード(3)

14番 パー5 576ヤード(2)

14番 パー5 576ヤード(1)
 
17番 パー4 371ヤード

17番 パー4 371ヤード(2)

17番 パー4 371ヤード(1)
やや右ドッグレッグの少し短いミドル。ティショットでは左サイドの木立と右サイドの2個のFWバンカーが効いてくる。FWはタイト。グリーンは小さく縦長で、4個のバンカーでガードされている。ラフから打つセカンドはたとえ距離が短くてもグリーン上で止まりにくい。砲台の受けグリーン。
 
18番 パー4 456ヤード

18番 パー4 456ヤード(2)

18番 パー4 456ヤード(1)
ストレートホール。ティショットは両サイドに木立があるが、250ヤード先から下り傾斜なので、ロングヒッターは距離が稼げる。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは斜めの形状で、2個のバンカーでガードされている。
ピンが右奥に切られた場合、その手前のガードバンカーはブラインドになるので注意が必要。
 
余談
ニューヨーク、マンハッタンから北に30分。プライベートクラブでメンバー同伴か紹介が必要。クエーカーリッジCCとウィングドフットGCは道路を挟んで隣同しで、ワイカガイルCCとは4キロ離れているだけで近い。

キャディ

ラウンジ

トットップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2019年度ニューヨーク州ベスト70コースで第9位。ニューヨーク州には1000近くのゴルフコースがある。トップ100ゴルフコースの2020年度全米ベスト100コースでは第47位。2020年度ゴルフマガジン誌の世界ベスト100ゴルフコースにて第74位に選ばれている。

A. W. ティリングハースト設計でトップ100ゴルフコースの2019年度全米ベスト100コースにランクインしているのは、バルティモアCC、ベスページ(ブラックコース)、クエーカー・リッジGC、リッジウッドGC、サンフランシスコ GC、ウィングド・フットGC(イーストコース)、ウィングド・フットGC(ウェストコース)、サマセットヒルズCCスリーピーホーローCC(アッパーコース)、ワイカガイルCCと10コースある。ニューヨーク州では61コースの設計と改造に関わった。

プレー前夜はニューヨーク市のブロンクスにあるオペラハウスホテルで泊まった。コースまでほぼ北に30分。午後のスタートだったので、コース近くのMason Sandwichでランチを食べてプレーをした。



オペラハウスホテル

オペラハウスホテル


Mason Sandwich

Mason Sandwich

Mason Sandwich