ワイカガイル カントリークラブ
The Wykagyl Country Club

コースデータ
所在地 アメリカ、ニューヨーク州
コース長 6690ヤード パー70
コースレート 73.2
プレー日 2017年5月17日
設計者 ローレンス・ヴァン・エティン、ドナルド・ロスとA.W. ティリングハースト、R.T.ジョーンズSr、アサ―・ヒルズ
再設計者 クアー&クレンショー
オープン 1905年
キャディ あり
ゴルフカート あり 
評価
総合評価
4.90
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
5
満足度
5

高低差のあるパークランドコースで、アメリカ国内では有数のクラッシクコースの1つ。クラブ設立が1898年でローレンス・ヴァン・エティンが最初の9ホールを1905年に造り、その後1919年にドナルド・ロスとA.W. ティリングハーストといくつかのホールを新設して同時に改造を行い、R.T.ジョーンズSr とアサ―・ヒルズも違う年代に手直しを行った。コースができてから100年以上経ち数多くの木が大きくなりすぎて、FWに覆いかぶさるようになったので、2006年にクアー&クレンショーが呼ばれた。彼らはそれらの大きな木の伐採と、グリーンとティボックスを改造して、新たに30個のバンカーを新設した。結果としてR.T.ジョーンズSr とアサ―・ヒルズ関連のホールは無くなり、ロスとティリングハースト設計の特徴が良くでるようなコースの復元にもつながっている。



6番、パー4

10番グリーン周辺からの景観

18番FWから見る鹿の群れ

丘陵地の交差する谷などがある乱雑な地形に18ホールが上手くレイアウトされている。ブラインドショットが多く、バンカーの配置、グリーンの形状が素晴らしく、この地域に特有の自然の岩の露出がコース内の景観を高めている。18番ホールがクラブハウスまで300ヤードほど離れているので、OutとInを逆にすれば、ルーティングがより良くなると感じる。長年にわたり、クラブは主要なプロおよびアマチュアトーナメントを主催しており、1961年から2007年までLPGAのトーナメントの開催は47年間続いた。

 
1番 パー5 537ヤード

左ドッグレッグの打ち下ろし。グリーン手前にクリークが流れ、ロングヒッターの簡単な2オンを妨げている。グリーンは4個のバンカーでガードされている。

 

1番 パー5 537ヤード(3)

1番 パー5 537ヤード(2)

1番 パー5 537ヤード(1)
 
3番 パー4 456ヤード

やや左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットはブラインドの打ち下ろしで、セカンドは打ち下ろし。グリーンは砲台で左右にバンカーが配され、花道は狭い。グリーンは縦に細長く、受けている。グリーンの左奥にも小さなバンカーがある。ティショット、セカンドともに良いショットをしなければパーオンしない。

 

3番 パー4 456ヤード(3)

3番 パー4 456ヤード(2)

3番 パー4 456ヤード(1)
 
4番 パー3 144ヤード

4番 パー3 144ヤード
谷越えの短いショート。グリーンは斜めの形状の強い砲台で、5個のバンカーに囲まれている。グリーンは左奥から右手前に急傾斜。
 
5番 パー4 397ヤード

5番 パー4 397ヤード(2)

5番 パー4 397ヤード(1)
左ドッグレッグ。テェショットは打ち下ろしでFWは広いが、左サイドに打つとセカンドでのグリーンへのベストアングル。セカンドは打ち上げで、グリーンは強い砲台。グリーンの左右はバンカーでガードされている。
 
8番 パー4 446ヤード

8番 パー4 446ヤード(2)

8番 パー4 446ヤード(1)
強い左ドッグレッグ。ティショットは左コーナーにある2個のバンカー越え。FWは広いが、真ん中にティショットを打つのが良い。左サイドからのセカンドは前方に迫り出しているオークツリーが邪魔になり、右サイドからはグリーンの左サイドをガードしている大きなバンカー越えになる。グリーンは少し砲台。
 
9番 パー5 494ヤード

やや右ドッグレッグの打ち上げ。短いロングだが登り傾斜が強いので2オンはしない。FWの傾斜は左右から入り組んでいる。ロングヒッターのセカンドショットはブラインドになる。グリーンの50ヤードほど手前からFWは下り傾斜になり、クラブハウスのすぐ前に置かれたグリーンは少し砲台で左右のバンカーと右手前のポットバンカーでガードされている。サード地点からグリーンの奥に佇む美しいクラブハウスが見える。LPGAのトーナメントの時は18番ホールになる。

 

9番 パー5 494ヤード(3)

9番 パー5 494ヤード(2)

9番 パー5 494ヤード(1)
 
11番 パー3 161ヤード

11番 パー3 161ヤード(2)

11番 パー3 161ヤード(1)
強い打ち下ろし。グリーンは小さく強く受けている。グリーン左サイドに2個の小さいバンカー、グリーン手前から右サイドを囲むように長いバンカーが配されている。ティグランドからは、実際の大きさよりグリーンはより小さなターゲットのように見える。
 
13番 パー3 209ヤード

13番 パー3 209ヤード
谷越えのショート。グリーンは急なフォールス・フロント(偽りのグリーンと言う意味で、グリーン前部の面が急な下り傾斜)なので、平らな面に乗らなければ、下り傾斜で10ヤードから20ヤードはFWに転がって戻ってしまう。グリーンの左右と右手前にバンカーが配されている。
 
15番 パー4 341ヤード

15番 パー4 341ヤード(2)

15番 パー4 341ヤード(1)
左ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしになるので、グリーン近くまでショットを飛ばせるが、左サイドのブッシュに注意。砲台の2段グリーンで左は2個、右は1個のバンカーでガードされている。
 
16番 パー3 224ヤード

16番 パー3 224ヤード(2)

16番 パー3 224ヤード(1)
少し打ち下ろしで、距離のあるショート。2段グリーンで4個のバンカーでガードされている。
 
18番 パー4 422ヤード

ほぼストレート。ティショットはやや打ち下ろしになり、落し所は一見狭く見えるが実際のFWは広い。FW右サイドに池はあるが、あまり効いていない。セカンドは少し打ち上げ。グリーンは強い砲台の斜めの形状で、グリーン周りに4個のバンカーが配されている。

 

グリーンから見る18番ホール

18番 パー4 422ヤード(2)

18番 パー4 422ヤード(1)
 
余談
ニューヨークのマンハッタンから北に30分。プライベートクラブでメンバー同伴か紹介が必要。メンバーになるのはクラブ側からの招待制。クエーカーリッジCCやウィングドフットGCからは4キロ離れているだけで近い。。

クラブハウスの入り口

レストラン

トットップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)での2019年度ニューヨーク州ベスト70コースで第19位。ニューヨーク州には1000近くのゴルフコースがある。トップ100ゴルフコースの2020年度全米ベスト100コースでは第93位。

A. W. ティリングハースト設計でトップ100ゴルフコースでの2020年度全米ベスト100コースにランクインしているのは、バルティモアCC(イーストコース)、ベスページ(ブラックコース)、クエーカー・リッジGC、リッジウッドGC、サンフランシスコGC、ウィングド・フットGC(イーストコース)、ウィングドフットGC(ウェストコース)サマセットヒルズCCスリーピーホーローCC(アッパーコース)、ワイカガイルCCと10コースある。 ニューヨーク州では61コースの設計と改造に関わった。



ヤンキースタジアム

ヤンキースタジアム


Burke's Restaurant & Bar

Burke's Restaurant & Bar

Burke's Restaurant & Bar

プレー日の午前は子供のNYの大学の卒業式を見に行った。なんと、ヤンキースタジアムで行われた。その後コースの近くのBurke's Restaurant & Barでランチを食べた後、午後にワイカガイルCCでプレーした。