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パークランドと林間コースがミックスしたコース。クラブ設立は1902年で別の場所で運営していたが、現在の場所に1920年に移動した。サンジェルマン・アンレーの森の中を蛇行しながら展開する。コースはフラットな敷地になので、コースを特徴付けにくいが、設計者の才能が遺憾なく発揮されて、とても戦略的なチャレンジングなコースを造り上げている。まず通常のコルト作のコースの倍にあたるバンカー、合計118個がコース内に組み込まれ、視覚的な刺激と、戦略性を高めている。特にパー3とパー4のグリーン周りにバンカーが多く配されている。バンカーと同様に厄介なのは、比較的狭いFW左右をガードしている立派な木々。バンカーと木々を出来るだけ避ける頭脳プレーが要求されるコースと言える。
多くのコルトのコース同様に、4個のパー3が全て個性的で特に素晴らしい。ホールはバラエティに富み、各ホールは成熟した樹木でセパレートされている。いくつかのグリーンは砲台で全てのグリーンは個性的な形状で、グリーン周りと美しく調和している。またコルトのトレードマークであるフォールス・フロントも多くのグリーンで取り入れられている。コース内を今は使われていない鉄道線が3番ホールと4番ホール、6番と7番、11番と12番、16番ホールと17番ホールの間を4回も横切り、昔はコースの脇でなくて、このコースのど真ん中を電車が走っていたのだと想像するだけで感慨深い。14番ホールには樹齢300年以上の立派な大木がある。グリーンは速くて、コースの整備は良い。過去9度全仏オープン開催して、最後の開催は1985年。
スコアカード
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ストレートホール。ティショットでは両サイド林で、右のOBゾーンは浅い。グリーンは奥行きが45ヤードもあり、大きく縦長で受けている。グリーンの手前左右にバンカー、右サイドにブッシュが配されている。 |
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右ドッグレッグの素晴らしいロング。ティショットでは右サイドの大きなバンカーがFWに食い込んで落し所を狭めているが、このバンカーを越えると短いパー5なので2オン可能。セカンドでグリーンを狙う時はFWの左サイドから打つのがベストで、刻む場合は右サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは斜めに50ヤードと長く、奥半分の面は受けている。グリーンは5個のバンカーでガードされていて、花道は左右のバンカーにより狭く、簡単な2オンをさせてくれない。
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左ドッグレッグの距離の長いタフなミドル。ティショットでは左サイドのバンカーは225ヤードのキャリーで越える。キャリーで越えないプレーヤーはドローボールで攻めるのがベスト。グリーンは斜めに長く、左右にバンカーが配され、林に囲まれている。グリーンの右のバンカーは顎が高くて口を開けているので、視覚的なプレーシャーになる。 |
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森の中にあるショート。縦に細長いグリーンは2段形状で、左サイドの2個のバンカーとOBゾーン、手前のブラインドのバンカー、右サイドの大きな窪みでグリーンは守られている。 |
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右ドッグレッグの距離のあるロング。ティショット、セカンドともに両サイド林でFWはタイト。セカンドでは左右のFWバンカー効いてくる。グリーンは45ヤードもある縦長で受けていて、左右にバンカーが配され、右サイドはすぐ林になる。
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縦に細長い砲台グリーン。グリーン前部はフォールス・フロントなので、確実にグリーンのフラットな面に打つショットが必要。左右はバンカーでガードされ、グリーンは狭いので、正確なショットも要求される。 |
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左ドッグレッグの短めのミドル。グリーンに近づくにつれて落し所が狭くなっているので、ティショットはドライバーよりも他の短いクラブで安全に打つ方が良い。グリーン手前のFWは急な下り傾斜。グリーンは縦長の砲台で、手前は3個の深いバンカーが並んでいて、左にもバンカーがある。 |
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ストレートの美しいミドル。グリーンは強い砲台で、手前は4個の深いバンカーが横に並んで配されている。 |
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チャーミングなショート。グリーンは砲台で6個のバンカーで囲まれている。正しいクラブ選択が |
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やや右ドッグレッグの難ホール。ティショットでは左右に林があり、FWは狭い。グリーンは縦に長く、左右をバンカーでガードされ、左にコブがある。 |
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ストレートの短いミドル。ロングヒッターはグリーン近くまで飛ばせるが、グリーン手前のFWは狭くなる。グリーンは縦に細長く受けている。 |
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名物ホールの強い左ドッグレッグ。ティショットは左右に林があり、ドローボールがベスト。グリーンは少し砲台の縦長の2段形状で、受けている。セカンド地点から見るグリーンの景観は素晴らしい。このホールはゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。 |
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身長の2倍近くの高さがある砲台グリーンのショート。縦に長いグリーンは手前と左サイドと奥の下り傾斜、右サイドの2個のバンカーでガードされている。ティショットをグリーンに乗せなければパーセーブが難しいホール。 |
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やや右ドッグレッグの難しいミドル。ティショットは2個のクロスバンカー越え。グリーンは縦に長くて、前の面はフォールス・フロントになり、左右に2個ずつバンカーが配されている。
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パリからほぼ西に1時間、シャルル・ド・ゴール空港からほぼ西に55分。プライベートクラブだが平日はでハンディ24以下ならプレー可能。メートル表示のコースなのでヤードに換算している。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度フランスでのベスト100コースで第4位、ヨーロッパ大陸でのベスト100コースで第16位。フランスには600ほど、ヨーロッパ大陸には3300ほどのゴルフコースがある。
ハリー・コルト設計での他のヨーロッパ大陸のコースでは、フランスのグランヴィルGC、ル・テュケGC・ラ
メールコース、サン・クラウドGC、オランダのユトレヒト・デパンGC、アイントホーフェンセGC、ケネマーG&CC、ヒルヴァーシュムGC、ベルギーのロイヤル・ザウテGC、ロイヤル・ワーテルローGC、ドイツのハンブルガーGC・ファルケンシュタインなどがある。
前日はB&B Hotel Louveciennes Bienvenueに泊まった。ホテルからコースまで北西に12分。夕食はホテル近くのPalais
de Port Marlyで中華料理を食べた。
サンジェルマンGGからほぼ南に25分でベルサイユ宮殿に着く。世界で最も豪華絢爛な宮殿と言われている。
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1番 パー4 425ヤード(2)