サンジェルマン ゴルフクラブ、グラン・パルクールコース
Saint Germain Golf Club (Grand Parcours Course)

コースデータ
所在地 フランス、パリ
コース長 6705ヤード パー72
コースレート 72.5
プレー日 2018年9月19日
設計者 ハリー・コルト
オープン 1920年
キャディ なし
ゴルフカート あり
評価
総合評価
5.05
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
5
満足度
6

パークランドと林間コースがミックスしたコース。クラブ設立は1902年で別の場所で運営していたが、現在の場所に1920年に移動した。サンジェルマン・アンレーの森の中を蛇行しながら展開する。コースはフラットな敷地になので、コースを特徴付けにくいが、設計者の才能が遺憾なく発揮されて、とても戦略的なチャレンジングなコースを造り上げている。まず通常のコルト作のコースの倍にあたるバンカー、合計118個がコース内に組み込まれ、視覚的な刺激と、戦略性を高めている。特にパー3とパー4のグリーン周りにバンカーが多く配されている。バンカーと同様に厄介なのは、比較的狭いFW左右をガードしている立派な木々。バンカーと木々を出来るだけ避ける頭脳プレーが要求されるコースと言える。



クラブハウスからの景観


5番、パー3

17番グリーン

多くのコルトのコース同様に、4個のパー3が全て個性的で特に素晴らしい。ホールはバラエティに富み、各ホールは成熟した樹木でセパレートされている。いくつかのグリーンは砲台で全てのグリーンは個性的な形状で、グリーン周りと美しく調和している。またコルトのトレードマークであるフォールス・フロントも多くのグリーンで取り入れられている。コース内を今は使われていない鉄道線が3番ホールと4番ホール、6番と7番、11番と12番、16番ホールと17番ホールの間を4回も横切り、昔はコースの脇でなくて、このコースのど真ん中を電車が走っていたのだと想像するだけで感慨深い。14番ホールには樹齢300年以上の立派な大木がある。グリーンは速くて、コースの整備は良い。過去9度全仏オープン開催して、最後の開催は1985年。

スコアカード

 
1番 パー4 425ヤード

1番 パー4 425ヤード(2)

1番 パー4 425ヤード(1)
ストレートホール。ティショットでは両サイド林で、右のOBゾーンは浅い。グリーンは奥行きが45ヤードもあり、大きく縦長で受けている。グリーンの手前左右にバンカー、右サイドにブッシュが配されている。
 
2番 パー5 494ヤード

右ドッグレッグの素晴らしいロング。ティショットでは右サイドの大きなバンカーがFWに食い込んで落し所を狭めているが、このバンカーを越えると短いパー5なので2オン可能。セカンドでグリーンを狙う時はFWの左サイドから打つのがベストで、刻む場合は右サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは斜めに50ヤードと長く、奥半分の面は受けている。グリーンは5個のバンカーでガードされていて、花道は左右のバンカーにより狭く、簡単な2オンをさせてくれない。

 

2番 パー5 494ヤード(3)

2番 パー5 494ヤード(2)

2番 パー5 494ヤード(1)
 
4番 パー4 456ヤード

4番 パー4 456ヤード(2)

4番 パー4 456ヤード(1)
左ドッグレッグの距離の長いタフなミドル。ティショットでは左サイドのバンカーは225ヤードのキャリーで越える。キャリーで越えないプレーヤーはドローボールで攻めるのがベスト。グリーンは斜めに長く、左右にバンカーが配され、林に囲まれている。グリーンの右のバンカーは顎が高くて口を開けているので、視覚的なプレーシャーになる。
 
5番 パー3 188ヤード

5番 パー3 188ヤード(2)

5番 パー3 188ヤード(1)
森の中にあるショート。縦に細長いグリーンは2段形状で、左サイドの2個のバンカーとOBゾーン、手前のブラインドのバンカー、右サイドの大きな窪みでグリーンは守られている。
 
6番 パー5 571ヤード

右ドッグレッグの距離のあるロング。ティショット、セカンドともに両サイド林でFWはタイト。セカンドでは左右のFWバンカー効いてくる。グリーンは45ヤードもある縦長で受けていて、左右にバンカーが配され、右サイドはすぐ林になる。

 

6番 パー5 571ヤード(3)

6番 パー5 571ヤード(2)

6番 パー5 571ヤード(1)
 
7番 パー3 177ヤード

7番 パー3 177ヤード(2)

7番 パー3 177ヤード(1)
縦に細長い砲台グリーン。グリーン前部はフォールス・フロントなので、確実にグリーンのフラットな面に打つショットが必要。左右はバンカーでガードされ、グリーンは狭いので、正確なショットも要求される。
 
8番 パー4 357ヤード

8番 パー4 357ヤード(2)

8番 パー4 357ヤード(1)
左ドッグレッグの短めのミドル。グリーンに近づくにつれて落し所が狭くなっているので、ティショットはドライバーよりも他の短いクラブで安全に打つ方が良い。グリーン手前のFWは急な下り傾斜。グリーンは縦長の砲台で、手前は3個の深いバンカーが並んでいて、左にもバンカーがある。
 
10番 パー4 373ヤード

10番 パー4 373ヤード(2)

10番 パー4 373ヤード(1)
ストレートの美しいミドル。グリーンは強い砲台で、手前は4個の深いバンカーが横に並んで配されている。
 
11番 パー3 152ヤード

11番 パー3 152ヤード(2)

11番 パー3 152ヤード(1)
チャーミングなショート。グリーンは砲台で6個のバンカーで囲まれている。正しいクラブ選択が
 
12番 パー4 436ヤード

12番 パー4 436ヤード(2)

12番 パー4 436ヤード(1)
やや右ドッグレッグの難ホール。ティショットでは左右に林があり、FWは狭い。グリーンは縦に長く、左右をバンカーでガードされ、左にコブがある。
 
13番 パー4 339ヤード

13番 パー4 339ヤード(2)

13番 パー4 339ヤード(1)
ストレートの短いミドル。ロングヒッターはグリーン近くまで飛ばせるが、グリーン手前のFWは狭くなる。グリーンは縦に細長く受けている。
 
14番 パー4 443ヤード

14番 パー4 443ヤード(2)

14番 パー4 443ヤード(1)
名物ホールの強い左ドッグレッグ。ティショットは左右に林があり、ドローボールがベスト。グリーンは少し砲台の縦長の2段形状で、受けている。セカンド地点から見るグリーンの景観は素晴らしい。このホールはゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
 
17番 パー3 154ヤード

17番 パー3 154ヤード(2)

17番 パー3 154ヤード(1)
身長の2倍近くの高さがある砲台グリーンのショート。縦に長いグリーンは手前と左サイドと奥の下り傾斜、右サイドの2個のバンカーでガードされている。ティショットをグリーンに乗せなければパーセーブが難しいホール。
 
18番 パー4 442ヤード

やや右ドッグレッグの難しいミドル。ティショットは2個のクロスバンカー越え。グリーンは縦に長くて、前の面はフォールス・フロントになり、左右に2個ずつバンカーが配されている。

 

18番 パー4 442ヤード(3)

18番 パー4 442ヤード(2)

18番 パー4 442ヤード(1)
 
余談
パリからほぼ西に1時間、シャルル・ド・ゴール空港からほぼ西に55分。プライベートクラブだが平日はでハンディ24以下ならプレー可能。メートル表示のコースなのでヤードに換算している。


レストラン


ランチ

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度フランスでのベスト100コースで第4位、ヨーロッパ大陸でのベスト100コースで第16位。フランスには600ほど、ヨーロッパ大陸には3300ほどのゴルフコースがある。

ハリー・コルト設計での他のヨーロッパ大陸のコースでは、フランスのグランヴィルGCル・テュケGC・ラ メールコース、サン・クラウドGC、オランダのユトレヒト・デパンGCアイントホーフェンセGCケネマーG&CC、ヒルヴァーシュムGC、ベルギーのロイヤル・ザウテGC、ロイヤル・ワーテルローGC、ドイツのハンブルガーGC・ファルケンシュタインなどがある。



Hotel Louveciennes Bienvenue


Hotel Louveciennes Bienvenue

中華料理店

前日はB&B Hotel Louveciennes Bienvenueに泊まった。ホテルからコースまで北西に12分。夕食はホテル近くのPalais de Port Marlyで中華料理を食べた。


ベルサイユ宮殿


ベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿

サンジェルマンGGからほぼ南に25分でベルサイユ宮殿に着く。世界で最も豪華絢爛な宮殿と言われている。