#2018年夏のオランダの大旱魃でFW状態が少し悪い所が多かったが、通常の状態と推測した。 |
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森の中に佇む美しいヒースランドコース。クラブの設立は1894年だが、1920年代後半に現在の場所に移転した。比較的フラットな敷地で起伏があるFWにバンカーが戦略的に配され、狭めのFWの両脇は松、白樺、オークツリー、栗の木、低木、ヘザーなどでガードされている。OUTとINの2つのループで、18ホールのコースには広くなくタイトと言える土地に、個性的な各ホールが見事にレイアウトしている。しかもほとんどのホールが独立していて、他のホールとセパレートされている。素晴らしくデザインされた4個の短いパー4、とても魅力にあふれた全てのパー3が印象的で、上がり3ホールはヒースランドの開けた場所にレイアウトされ、自然に生息したヘザーがきわめて多い。
6600ヤード台と長いコースではなく、ウォターハザードも無いが、ロングヒッターが必ずしも有利なコースではない。木々、バンカー、ヘザーが良く効いているので、それらを避ける正確性としっかりしたコースマネジメントが要求される。ストレートホールが多いのが若干のマイナスポイントだが、全てのホールが魅力的。ハリー・コルト設計での傑作の1つで、全てのレベルの人ーがプレーして楽しいコースと言える。1982年を最後に過去に3度オランダオープンを開催している。
スコアカード
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ほぼストレートで2オン可能な短いロング。ティショットでは左右に木立があり、グリーンは縦に細長く木立に囲まれている。パーオンは簡単だが、セカンドでグリーンを狙う場合は左右の木々が迫っていてグリーン周りが狭いので、リスクを伴う。
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やや打ち下ろし。グリーンは縦に長く手前から奥に少し下っている。グリーンの左サイドと右手前にバンカーがある。 |
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初めの400ヤードはストレートでそれから右に曲がるロング。セカンドではグリーンの80ヤードから110ヤード手前にある、縦に長いヘザーのマウンドが効いてくる。グリーンは縦に細長い2段形状で、手前に3個のバンカーでガードされ、木々に囲まれている。
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やや左ドッグレッグの難しいミドル。ティショットはブラインドの緩やかな打ち下ろし。セカンドもブラインドになり、前方の隆起したヘザーの丘によりグリーン面が見えない。グリーンはラフと木々で囲まれている。
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右ドッグレッグの短いミドル。ティショットはブラインドで、300ヤードが飛ばせるロングヒッターは1オン可能。FWはタイトで左右をヘザー、木立、ラフでガードされているので、ティショットでドライバーを使うか、他のクラブで攻めるかの選択がある。グリーンは少し砲台で右手前に大きなバンカーが配されている。 |
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チャーミングなショート。グリーンは左右手前に2個、左サイドに1個のバンカーでガードされている。 |
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名物ホールでストレートの素晴らしい短めのミドル。ティショットでは255ヤードあたりから左右の林とヘザーのマウンドがFWに食い込んで来てFW幅はとても狭くなる。このホールもティショットでドライバーを使うか他のクラブかの選択に迫られる。セカンドではグリーン面は見えにくい。グリーンは木々に囲まれ、右手前にバンカーがある。
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右ドッグレッグの短めのロング。ティショット、セカンドともに比較的タイト。ラフとFWにいくつかのマウンドがあり、景観だけでなく戦略性も高めている。グリーンは縦に長く、少し砲台で受けている。
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ヘザー越えのショート。グリーンは3個のバンカーでガードされ、グリーン上は尾根が横切り、左前にはマウンドがある。 |
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左ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは230ヤードで越える右サイドのバンカーの左をドローボールで攻めるのが理想。セカンドはグリーンの15ヤードほど中央手前に置かれたグロスバンカーに注意。グリーンは2段形状で、2本の尾根が走っている。
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グリーンの左手前に大きなマウンド、右手前に大きなバンカーがあり、グリーンは縦に長く砲台で木々に囲まれている。グリーンの前部はフォールス・フロント(偽りのグリーンで急な下り傾斜のグリーン面)になる。 |
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ほぼストレートの短めのタイトなミドル。ティショットでは左サイドに林、右サイドにヘザーが広がり、245ヤード先に右FWバンカーが配され、260ヤード前後のFWは左から林が迫り出していてとても狭い。グリーンは斜めに長く、左サイドと右手前にバンカーが配されている。 |
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ストレートの短いミドル。ティショットは打ち下ろしで、ヘザー越え。FW左右にヘザーがあり開放感があるホール。ティから270ヤード先にはラフの背の低い壁とバンカーがある。セカンドは少し打ち上げで、左奥と右手前はバンカーでガードされている。このホールはロンドン郊外のサリーにある名門コースと間違えるほど、ヘザーが美しく広がっている。 |
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アムステルダム市、スキボール空港ともに南東に45分。プライベートクラブだがプレーは可能で、ハンディ24以下の証明が必要。メートル表示のコースなのでヤードに換算している。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度オランダでのベスト30コースで第2位、ヨーロッパ大陸ベスト100コースで第3位。オランダには250ほど、ヨーロッパ大陸には3300ほどのゴルフコースがある。また、2020年度ゴルフマガジン誌の世界ベスト100ゴルフコースにて第88位に選ばれている。
ハリー・コルト設計での他のヨーロッパ大陸のコースでは、オランダのアイントホーフェンセGC、ケネマーG&CC、ヒルヴァーシュムGC、フランスのサンジェルマンGC、グランヴィルGC、ル・テュケGC・ラ
メールコース、サン・クラウドGC、ベルギーのロイヤル・ザウテGC、ドイツのハンブルガーGC・ファルケンシュタインなどがある。
プレー前日はアムステルダム市内のXO Hotels Park Westに泊まった。コースまで南東に45分。プレー後は西に18分のユトレヒト市に行き市内観光をした。ユトレヒトは8世紀より現在までオランダの宗教の中心地。その後ユトレヒト市から南西に50分のキンデルダイクの風車群を見に行った。この場所は最もオランダ的な風景として知られている。
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1番 パー5 484ヤード(3)