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クラシックなリンクスコース。クラブの設立は1910年で9ホールが別の場所にあった。1927年に現在の高くそびえるデューン(砂丘)ランドに移り、ハリー・コルトが18ホールを造った。1985年にフランク・ぺニンクがAコースの9ホールを追加し27個の素晴らしいリンクスホールを持つゴルフ場になっている。Aコースはより長く(3583ヤード)良いホールも多いが、コースのベストの組み合わせは今回プレーしたハリー・コルトの名作の1つであるB・Cコースである。しかし、オランダ・オープンの使用ホールはAの9ホールとBの1,2,3番ホール、Cの13番から18番ホールが使用される。
北海に接する海岸線から2キロの位置し、OUTの時計の反対周りに外側のループで、INの時計回りに内側のループで展開する。自然の起伏に富むリンクスコースでウォータ―ハザードは無いが、ラフ、ヘザー、ブッシュ、OBゾーン、線路、バンカー、マウンド、窪みなどを有効に活用して、戦略性のあるコースに仕上がっている。全てのグリーンが周りのデューン・ランドと一体化さているデザインは見事で、グリーン・コンプレックスが特に素晴らしい。海風が強いコースだが巧みなルーティングでいろいろな方向の風向きになる。海は見えないが、コース内の景観はリンクスそのもので開放感があり、とても良い。オランダ建築特有の茅葺屋根を使うクラブハウスは美しく、それが借景になる9番、18番ホールはとても良い。15番、パー3は他のどこにもないユニークなホール。オランダ・オープンは過去23回開催されていて、この10年では2013年から3年連続で会場になっている。
スコアカード
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ほぼストレートの距離のあるミドル。ティから250ヤード先のやや広めのFWの真ん中に大きなマウンドがありFWは波打っている、260ヤード先の左サイドにバンカーもある。セカンドはFWを横切る尾根越えになり、尾根からグリーンまでは緩やかな下り勾配。グリーンの左にバンカーが配され、周りをブッシュで囲まれている。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
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少し打ち上げのショート。グリーンは丘の上に置かれ、手前と左サイドは急な下り勾配。ティショットは確実にグリーン面を捉える高い球で攻めなければならない。グリーンを少しでもショートすれば5メートルほど下まで転がり落ちる。グリーン真ん中右エッジ付近は窪んでいる。
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左ドッグレッグのロング。ティショットは緩やかな打ち下ろしで、ロングヒッターは右手からFWに食い込んでいるバンカーが効いていて、そのあたりのFWは狭い。セカンドもFWは狭く、左右ラフとブッシュが迫り出している。グリーンはアンジュレーションが施され、前部にフォールス・フロントがあり、手前のガードバンカーの方に急傾斜している。グリーン手前には木立も配され、右サイドは下りスロープになる。
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FWが波打っている左ドッグレッグのロング。ティショットはヘザー越えになり、左からFWに食い込んでいるバンカーには280ヤードで捕まり、その横のFWはとても狭い。ティショットでバンカーを越えていけば、2オン可能。縦長のグリーンは少し砲台で受けていて、左サイドに2個、右手前に2個のバンカーと両サイドの下りスロープでガードされている。
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やや左ドッグレッグの短めのだがタフなミドル。ティショットはブラインドのデューンの丘越えになり、FWは狭い。丘にはターゲットラインに目印の棒がある。セカンドはグリーン16ヤード手前に横たわるクロスバンカー越え。グリーンは前後の2段形状。 |
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右ドッグレッグ。ティショットはブッシュ越えになり、右サイドのブッシュが効いてくる。グリーンは少し砲台で前後の2段グリーン。グリーンの10ヤード右手前にバンカー左右に窪みがある。グリーンはセカンド地点から望むデユーンに囲まれているグリーンと左後方のクラブハウスの景観は素晴らしい。 |
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右ドッグレッグの短めのミドル。ティショットは丘越えのブラインドになり、目印の棒に打っていく。右サイドのブッシュが迫り出しているので要注意。グリーンは横に長く、手前はバンカーでガードされている。 |
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ほぼストレートの緩やかな打ち上げ。ティショットではロングヒッターは左サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは砲台で縦に細長く、手前左右はバンカー、奥の左右は窪みが配されている。 |
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10メートル以上の高さがある丘の上にあるグリーンに打つ打ち上げのショート。グリーン手前は下り傾斜のラフで、グリーンをショートすれば傾斜で坂の途中まで転がり落ちる。丘の下には3個のバンカーが並んで配されている。これらのバンカーに入れるとブラインドの高さが必要な難度の相当高いショットになる。グリーンに確実に届く正しいクラブ選択が重要になる。 |
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右ドッグレッグの2オン可能な短いロング。通常追い風のホールになるので、ロングヒッターでなくてもセカンドでグリーンが狙える。ティショットでは打ち下ろしになり、FWはタイト。セカンドで刻む場合はグリーン10ヤード手前の左右に配されたバンカーが効いてくる。グリーンは縦に長くて、右手前にバンカーがある。オランダ・オープンで使用されるホールでプロの試合ではパー4に変更される。
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打ち下ろしの美しいショート。グリーンは縦に長く、3個のバンカーでガードされている。グリーンの前部はフォールス・フロントで左右エッジ付近も同じように急な下り傾斜の王冠グリーン。通常アゲンスト風が吹くので、距離以上に難しい。 |
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ほぼストレートの難ホール。ティショットでは右サイドに2個のバンカーがあり、250ヤード以上の距離が出ればFW幅は狭くなる。セカンドは少し打ち上げ。グリーンは砲台でグリーン周りに4個のバンカーがある。セカンド地点からは立派なクラブハウスがグリーンの左後方にはっきりと見える。 |
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アムステルダム市から西に40分。スキポール空港から西30分。プライベートクラブだがプレーは可能、ただし所属クラブのハンディ証明が必要。メートル表示のコースなのでヤードに換算している北海に面した同じ海岸線には北からケネマーG&CC、 ノールトウェイクセGC、 コーニンクルク・ハーグスG&CCが近くに位置する。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度オランダでのベスト30コースで第3位、ヨーロッパ大陸でのベスト100コースで第14位。オランダには250ほど、ヨーロッパ大陸には3300ほどのゴルフコースがある。
ハリー・コルト設計での他のヨーロッパ大陸のコースでは、オランダのユトレヒト・デパンGC、アイントホーフェンセGC、ヒルヴァーシュムGC、フランスのサンジェルマンGC、グランヴィルGC、ル・テュケGC・ラ
メールコース、サン・クラウドGC、ベルギーのロイヤル・ザウテGC、ドイツのハンブルガーGC・ファルケンシュタインなどがある。
プレー前日はアムステルダム市内のXO Hotels Park Westに泊まった。プレー後にスキポール空港でデンマーク行きの飛行機に乗った。
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1番 パー4 450ヤード(3)