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壮大な松林の中に、砂丘の自然の風景に囲まれた45ホールがある。ラメールはダイナミックなアップダウンがある美しいチャンピオンコースで、異なる設計者の作品でFWが広くてそれほど難しくないが1904年オープンと歴史があり見事な松林が縁取るルフォレコース(フランス第34位のベストコース)と初心者用の9ホールコースの45ホールである。レメールはデユーン・ランドのアップダウンがあるクラシックなコースで、沿岸のデューンとラフの草、ブッシュの間を縫ってレイアウトされ、砲台ティから荘厳な景色が臨め、手強いバンカーの配置で各ホールが絞まっていて、微妙な傾斜が多くあるグリーンも難しい。海に近い砂丘を最大限に生かしたリンクスで、フランスのベストなリンクスコースである。18ホールが1つの時計回りのループで、ルーティングは素晴らしく、コルト&アリソンの傑作の1つでホールは方向を絶えず変えながら進んで行く。11番グリーンと12番、13番ホールは海のすぐ近くにレイアウトされている。
2015年には大掛かりな改造がなされ、5ホール(13番から17番)がオリジナルに修復され、1番、5番、13番、17番のバックティを作り距離が長くなり、5番、6番、12番の3ホールのグリーンが取り替ええられ、多くのホールでバンカーの新設と除去が行われた。同時に多くの木を伐採し、多くのブッシュも取り除き、コースはより広々として、オープン当初のリンクスの輝きを取り戻すのに役立っている。ラメールコースでは1977年を最後に過去7度の全仏オープンを開催している。デザインが良くないホールが一つもなく、満足度の高いプレーができるであろう。
スコアカード
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左ドッグレッグの自然な立地にレイアウトされたロング。ティショットでは260ヤード先の左コーナーに大きなマウンドがあり、そこを越えると緩やかな打ち下ろしになる。グリーンの右サイドバンカーにバンカー、右エッジにマウンドが配されていて、右からの寄せは難しい。グリーンの前部はフォールス・フロント。
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距離がありチャレンジングなショート。グリーンの手前左右に口を開けた5個のバンカーが威圧的。グリーンの左右は盛り上がっているパンチボールグリーン。
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ストレート。ティショットは打ち下ろしでFWは右傾斜。セカンドも緩やかな打ち下ろし。少し砲台のグリーンは縦に長く、左前にコブがある。 |
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レダンホール。グリーンは強い砲台のほぼ円形で、強く左に傾斜している。グリーン手前と左サイドに3個のバンカーが斜めに並んで配されている。グリーンの右にバンカーがあり、奥のOBゾーンは浅い。 |
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やや左ドッグレッグ。ティショットでは左手に小さな池、右手にブッシュがあり、FWはタイト。セカンドは少し打ち上げ。グリーン手前は強い下りスロープなので、グリーンを少しでもショートすると、FWとグリーンの間の窪んでいる所(スウェイル)まで転がり落ちる。グリーンの右サイドにバンカーがあり、グリーン上に3個のコブがある。 |
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右ドッグレッグのタフなミドルでFW右サイドにデューンが続く。ティショットはセミブラインド。グリーンの手前に2個、左手前に1個のバンカーが配されている。グリーン前の4分の1の面はフォールス・フロントになるので乗っても手前の花道かバンカーに転がる。 |
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少し打ち上げのデューン越えのショート。グリーンは受けながらも微妙な傾斜がある。グリーンの左はバンカーと垂直に下ったスロープでガードされている。
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左ドッグレッグの長くて難しいミドル。ティショットは打ち下ろしで、左右の深いラフとブッシュが効いてくる。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは斜めに細長く、右手前から左奥に傾斜している。 |
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ストレートホールでFWには自然の大きなうねりが3つある。ティショットは打ち下ろしで左右にデューンとブッシュが配されている。グリーンは少し斜めに長く強い砲台で、グリーンの左サイドに深いラフがある。グリーンの手前と右サイドは下り傾斜のスロープで、グリーンと一体化している。
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やや左ドッグレッグ。ティショットではFWを斜めに横切り、飛べば飛ぶほど落し所が狭くなる。グリーンは少し砲台で縦に細長く、右サイドはバンカーと池でガードされている。 |
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右ドッグレッグのロング。ティショットではFWは広いが、セカンドからいろいろなオプションがある。セカンドでは右サイドに3つのバンカーがあり落しどこらが狭い。バンカーに届かないグリーン手前100ヤード前後に刻むか、できるだけグリーンに近づくようにセカンドを打つか、直接グリーンを狙うかのオプションがある。2オンを狙う場合はFW左サイドにティショットを運ぶのが良い。縦長のグリーンはパンチボールグリーン(お皿の形状でグリーン周りが盛り上がっている)で左にバンカーがあり、尾根に囲まれている。
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打ち下ろしの美しいショートで、グリーン後方に海が見える。グリーンの手前に2個、右に1個のバンカーが配され、グリーン左手前と右奥にマウンドがあり、グリーンは右奥から左手前に傾斜している。 |
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やや左ドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしで、左サイドの林が効いてくる。グリーンは少し砲台で、左前と左奥にマウンドがあり、3個のバンカーでガードされている。
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パリから北に2時間40分、シャルル・ド・ゴール空港から北に2時間10分、ブリュッセル市から西に2時間45分。ドーバー海峡に面したブーローニュ・シュル・メール市から南に35分。パブリックコース。メートル表示のコースなのでヤードに換算している。
前日はCamping de la Merに泊まった。コースまで北に10分。実際はコースの前の道を渡ったところにあるル・マノワールに泊まりたかったが、3ヵ月前の予約でも満室だったぐらい、人気があるル・ツゥケGRの奥座敷のような邸宅ホテルだ。前夜の食事はそのホテルの中のレストランを使い、本格フレンチは美味しかった。ただし、食事後の私が選んだ宿泊施設での体験が最悪で、ロッジだと思っていたのが、海のすぐそばの砂丘の中にあるキャンピングカーのレンタル宿泊だった。2連泊の予定だったが、1日目は到着が遅れ、キャンプ場に入ることができず、深夜遅くまで代わりのホテルを探し回った。幸いにも深夜遅くに新築のホテルに宿泊できた。ただ2日目の宿泊は最悪だった。まだ9月下旬だが小雨が降る寒い夜で、冷たい海風が車の中に入り込み辛かった。もちろん暖房器具はおろか毛布も枕も備えてなかったので、布団なしで上着、下着、靴下を3着重ねて横になって就寝した。トイレは母屋の共同トイレまで雨の中傘をさしていく必要があった。日本からの友人2人と一緒だったが最悪の笑える思い出となった。
プレー日の夜はパリ市内で泊まり、アジア在住のフランス人が中心のゴルフサークル(12年の歴史があり年2、3回世界各地のいろいろな場所でのゴルフをする)の25人ほどがライダーカップ観戦を含めてのパリ郊外でのゴルフツアーを行っていたので、夕方のオープニングパーティに参加した。彼らとゴルフはしなかったが、翌日の夜のセーヌ川の食事つきナイトクルーズだけ参加した。5年前に次いでの2回目のクルージングで船内の夕食は普通だが、ライトアップされたパリの街並みをセーヌ川越しに巡っていき、セーヌ川湖畔の観光スポットを効率よく見て回ることができた。
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1番 パー5 527ヤード(3)