クルードンベイ ゴルフクラブ
Cruden Bay Golf Club

コースデータ
所在地 スコットランド、アバデーン
コース長 6645ヤード パー70
コースレート 73.0
プレー日 2014年7月26日、2015年7月27日
設計者 オールド・トム・モリス、アーチー・シンプソン
再設計者 トム・シンプソン、ハーバート・フォーラー(1926)
オープン 1899年
キャディ あり (要事前予約)
ゴルフカート なし
評価
総合評価
5.20
コースレイアウト
5
難易度
5
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
6
満足度
6
 

起伏が豊かなリンクスコース。ホール毎の特徴がはっきりしていて全てのクラブを使う戦略性が高い。コースは自然のままのリンクス砂漠の原形の中にグリーンとティのみを配置し、野生の荒野そのままの姿が保たれている。OUTでは海は見えないが荒野の中のリンクスを思い存分味わえる。INは一転しては海が見えるホールが多く北海とビーチの雄大な景観が楽しめる。巨大な砂丘とコース内うねるように流れる1つのバーン(小川)の自然の地形をそのまま上手く活かした設計がされている。ブラインドショットも数多くあるがプレーしてとても楽しい。15番ホールのショートでのブラインドは他にない。4番ホールでの景観と海の見える高台にあるクラブハウスから眺めるコースの全景は、言葉では言い表せないほど美しい。



コースの景観

景観


オーシャン・ビュー

11番グリーンと海

スコアカード
 
4番 パー3 195ヤード

谷越えのチャレンジングなショート。名物ホール。グリーンに乗らなければ、手前は急傾斜のファアウェイなので、確実にグリーンに届くクラブで打つべき。手前のガードバンカーまで転がり落ちると、とても深いのでパーセーブが極端に難しくなる。横長のグリーンは受けながら左傾斜している。ティから臨む川と橋と町並みの景観が素晴らしい。2000年USゴルフマガジン誌にて世界ベスト500ホールと世界で最も景観の良い18ホールに選ばれている。

 

4番ホール左の川と町並み

4番 パー3 195ヤード(2)

4番 パー3 195ヤード(1)
 
6番 パー5 536ヤード

左ドッグレッグ戦略性が高いロング。ティショットは豪快な打ち下ろしになり、フェアウェイ両サイドのデューンの間に打っていく。初めは緩やかに左に曲がり、グリーンまで残り50ヤードの地点でほぼ直角に左に曲がっている。ロングヒッターはグリーンの手前を走るクリーク越えになるが、2オン可能。ティショットは左右のマウンドが絡んでくる。セカンドを刻む場合は落し所のフェアウェイにバンカーが2つあるので、左サイドに打つのが良い。3打目は打ち上げで、グリーンは左右の2段で左が高い。

 

6番 パー5 536ヤード(3)

6番 パー5 536ヤード(2)

6番 パー5 536ヤード(1)
 
7番 パー4 449ヤード

7番 パー4 449ヤード(2)

7番 パー4 449ヤード(1)
ほぼストレートの長いミドル。セカンドは打ち上げになり、グリーン手前の左右に聳え立つマウンドの間に打っていく。グリーンは縦に細長く横幅があまりない。グリーンの左右に少しでも外れると、下り傾斜でよりピンから遠くなる。グリーンは手前から奥に強く下っている2段グリーン。セカンドの正確性が要求されるホール。
 
9番 パー4 452ヤード

9番 パー4 452ヤード(2)

9番 パー4 452ヤード(1)
ストレートのタフなミドル。ティグランドは50メートルの高台にあり、コースの海を一望できる素晴らしい景観を楽しめる。ティショットは打ち上げ、セカンドは打ち下ろし。ティショットでは右のOBラインとフェアウェイの左右に2つずつ配されたフェアウェイバンカーに注意。グリーンは少し左傾斜。
 
10番 パー4 380ヤード

10番 パー4 380ヤード(2)

10番 パー4 380ヤード(1)
ストレートのミドル。ティショットもセカンドも右のOBラインは浅いので要注意。ティショットは海を遠景に豪快なに打ち下ろし。セカンドはクリーク越え。グリーンは砲台の2段グリーンで左サイドは2つのポットバンカーにガードされている。
 
13番 パー5 575ヤード

やや右ドッグレッグの距離のあるロング。ティショットは右サイド狙い、セカンドは左サイド狙いが良い。セカンドはクリーク越え。砲台グリーン。

 

17番 パー4 394ヤード(3)

17番 パー4 394ヤード(2)

17番 パー4 394ヤード(1)
 
14番 パー4 415ヤード

ホールの右に海が広がる、右ドッグレッグのミドル。ティショットは狭いフェアウェイでしかも左サイドに2つバンカーが効いてくるので、正確なショットが要求される。セカンドはやや打ち上げの全くブラインドショットになり、なだらかな丘を越えてグリーンを見ると15メートルほど窪んでいて “鍋底”のようなグリーンで忘れられないようなインパクトがある。縦長で50ヤードも奥行きがあるグリーン。

 

14番 パー4 415ヤード(3)

14番 パー4 415ヤード(2)

14番 パー4 415ヤード(1)
 
15番 パー3 242ヤード

15番 パー3 242ヤード(2)

15番 パー3 242ヤード(1)
ブラインドのショート。左ドッグレッグの距離の短いミドルのようなとても長いショート。左から砂丘が大きく迫り出していて、ティからグリーンは見えない。ティショットで距離が出ないと、右に逃げてセカンドのアプローチ勝負が無難。
 
16番 パー3 180ヤード

16番 パー3 180ヤード(2)

16番 パー3 180ヤード(1)
もう一つの名物ホールで、グリーンの20ヤード手前に大きなマウンドがあり、飛行線の左にグリーンがある。世界で唯一の左ドッグレグのショート。グリーンが見えないだけでなく、グリーンは手前から奥に下っているので、ピンまでの距離を合わすのが難しい。  両サイドにデューンが迫り、景観も素晴らし。
 
17番 パー4 424ヤード

ほぼストレートのミドル。フェアウェイセンターに大きなマウンドがあり、その左がベストポジションだが、落し所は狭い。セカンドは強い砲台グリーンに打っていくので1番手クラブをあげる必要がある。

 

17番 パー4 4244ヤード(3)

17番 パー4 424ヤード(2)

17番 パー4 424ヤード(1)
 
余談
アバディーンから車で45分、インヴァネスから2時間半、エディンバラから車で2時間半。プライベートクラブだがプレー可能。


キャディ

レストラン

ランチ

このゴルフ場はゴルフマガジン誌の2013年度、世界第79位に選ばれている。2013-2014ゴルフ・マガジン史の世界100選では第70位に選ばれている。トップ100ゴルフコースtop100golfcourses.com)の2014年度スコットランドのベストゴルフコース第13位、イギリス諸島全体では第31位に選ばれている。2008年度の統計ではイギリス諸島全体で2752コースあり、その内スコットランドにはおよそ580コースある。

オールド・トム・モリスの他の設計コースは、ミュアフィールドGCセントアンドリュース・ニューコースカーヌスティGCプレストウィックGC、ダンバーGC 、ロイヤル・ドーノックGC、クレイルGC、マレーGCネアンGC、キングホーンGC、マクリハニッシュGC、ランディンGC、アンストラザーGC、ロイヤル・カウンティ・ダウンGCなどがある。



コースから望むスレインズ城

スレインズ城

スレインズ城

ゴルフ場からスレインズ城まで車で5分と徒歩10分で着く、スレインズ城(Slains Castle)は1594年に建てられた、断崖絶壁にある廃墟。世界的に有名な演劇「プラム・ストーカー」の「ドラキュラ」の「ドラキュラ城」のモデルになったお城。