成田ゴルフ倶楽部
Narita Golf Club
コースデータ
所在地 千葉県
コース長 7140ヤード パー72
コースレート 73.1
プレー日 2014年11月27日
設計者 川田太三
オープン 1988年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.80
コースレイアウト
4
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
5
満足度
5

ゆるやかな丘陵地に、設計者が意図とする“自然の地形を最大限に生かして”設計されたコース。毎ホール趣が異なり、それぞれのホールが個性的で特徴的。FWは広いがドッグレッグホールが多く、ロングヒッターは狙った所へきちんと打てなければドッグレッグを突き抜ける可能性がある一方で、アベレージヒッターはFWからセカンドを打てることが多い。巧みに配された池とバンカー、豊富な樹木が戦略性を高めている。コースデザインの特徴の一つがFWを縦に段差によって二分している左右のFWで、3番、6番、10番、11番ホールにある。ティショットでどちらに打つか選択しなければならないが、ベストルートとボギールートを色分けしている。


クラブハウスからの景観

7番ホールからの景観

8番ホール脇の真っ赤な紅葉

グリーンとグリーン周りの景観は美しく、グリーンは大きくうねっている。コースのメンテナンスも素晴らしい。トップ・プレーヤーには厳しいが、アベレージ・プレーヤーにはプレーするティから技量に応じていくつかの攻略ルートを選べるので、それほど難しいコースにはならない。OUTの方がINより手強いホールが多い。2019年度アメリカ・シニアPGA“マスターカード・ジャパン選手権”を開催。

2019年11月プレー時(最新版)
スコアカード

 
1番 パー4 393ヤード

1番 パー4 393ヤード

やや右ドッグレッグ。打ち下ろしのティショットは右にFWバンカー2個あり、FW左サイドがベストポジション。左に木立、右に池がありティショットの落とし所は比較的タイト。縦長グリーンは斜めに置かれ、右に2個のバンカーが配されている。

 

 
2番 パー4 405ヤード

2番 パー4 405ヤード(2)

2番 パー4 405ヤード(1)
強い右ドッグレッグ。ドッグレッグ地点から緩やかな打ち下ろしになる。ティショットはFW左右のラフは法面(のりめん:傾斜地の斜面)になっているので、プレッシャーはない。グリーンの左は5個のバンカー群、右は1個のバンカーでガードされている。
 
3番 パー5 567ヤード

やや右ドッグレッグで、緩やかに打ち上げていく長いロング。ティショットの落とし所は実際は広いが、ティグランドからは狭く見える。FWは右半分が低い、左右の2段フェアウェイ。ティショットでは右1個の大きなFWバンカーとブラインドの池、セカンドでも右FWバンカーが効いてくる。グリーンは斜めに置かれ、グリーン手前から左は3個のバンカー群でガードされている。16番ホールとの共有グリーン。

 

3番 パー5 567ヤード(3)

3番 パー5 567ヤード(2)

3番 パー5 567ヤード(1)
 
5番 パー4 418ホール

5番 パー4 418ホード(2)

5番 パー4 418ホード(1)
やや右ドッグレッグの難ホール。ティショットは打ち下ろしになり、FWは段差で左右に分けられている。セカンドは緩やかな打ち上げ。左FWは高いのでセカンドの距離感が合わせ易いが、ピンまでは少し遠回りになる。右FWはピンまでほぼ直線的なるが、セカンドでは打ち上げが少し強くなる。FW右には2個のバンカーが配されているが、それらに捕まるとセカンドが強い打ち上げになるので、パーオンがより難しくなる。
 
7番 パー3 188ヤード

7番 パー3 188ヤード

打ち上げのショート。横長グリーンで奥行きはあまりない。グリーン左手前の1個のバンカーがある。グリーン手前のエプロンの下り傾斜は強く、パーオンにはキャリーで直接グリーンに届くクラブ選択が必要。

 
9番 パー4 456ヤード

右ドッグレッグの距離のあるミドル。ティショットは打ち下ろしで、右の2個のFWバンカーと池が絡んでくる。セカンドは打ち上げになり、グリーン手前に配された5個のガードバンカーが群れをなす。グリーンは斜めに置かれ、ひょうたんの形をしている2段グリーン。

 

9番グリーン

9番 パー4 456ヤード(2)

9番 パー4 456ヤード(1)
 
10番 パー5 532ヤード

ほぼストレートホールの緩やかな打ち上げ。ティショットでのFWは小さい段差で左右に分けられていて、右FWが少し低い。グリーン手前70ヤードほどにはFWを横断するように施された、段差付きの7個のクロスバンカー群が横たわる。セカンドでそのバンカー群を越えるか手前に刻むかの決断に迫られる。グリーンは4個のバンカーでガードされている。

 

10番 パー5 532ヤード(3)

10番 パー5 532ヤード(2)

10番 パー5 532ヤード(1)
 
11番 パー4 431ヤード

11番 パー4 431ヤード(2)

11番 パー4 431ヤード(1)

やや左ドッグレッグ。FWが左右に分かれていて右が低い。セカンドはやや打ち上げ。グリーンの右手前と右にガードバンカーが並んで配されている。

 
13番 パー4 454ヤード 

13番 パー4 454ヤード(2)

13番 パー4 454ヤード(1)
緩やかに打ち上げていく右ドッグレッグの難ホール。ティショットでのFWはショートヒッターには広いが、ロングヒッターには飛べば飛ぶほど狭くなっている。グリーン右手前から右をガードしている大きなバンカーがある。
 
17番 パー5 501ヤード

(写真紛失)
右ドッグレッグの距離のないロング。ティショットでは左右4個のFWバンカー、セカンドではFW右に逆L字型の100ヤードと長いバンカーが配されている。2オン可能ホールだが、縦長のグリーンは7個のバンカーで囲まれ、グリーン右には池もあるので、ティショット、セカンドともに距離と方向性が要求される、典型的な“リスクと報酬”を兼ね備えた素晴らしいホール。

 
18番 パー4 447ヤード

18番 パー4 447ヤード(2)

18番 パー4 447ヤード(1)
右ドッグレッグの難ホール。ティショットは池越えになりチャンピオンティからは250ヤード、バックティからで210ヤードで池を越えるが、アゲンスト数が強い時は池の左側のラフに逃げるのもオプションの1つ。セカンドは緩やかな打ち上げ。グリーンは円形で、グリーン左は1個の大きなバンカーでガードされている。
 
余談

東京都心から車で1時間、成田国際空港から10分。



レストラン


ランチ



メンバーラウンジ


逆さ紅葉が映る浴室


川田太三設計の他のコースはイーグルポイントGC若洲ゴルフリンクス北海道ブルックスCCアートレークGC高室池GC、レイク浜松CC、入来城山GCなど20コースほどある。また、千葉CC・梅里コース霞ヶ関GC・西コースをはじめ多くのコースでグリーン改造、コース改造設計も手かげている。