イーストコースとウェストコースの36ホールある丘陵コース。ウェストの方が本格的なチャンピオンシップコースだが、このイーストは距離が少し短いが、各ホールに変化があり、ウェストとは趣が違うチャンピオンシップコースと言える。イーストコースは2010年に改造されて全く別のコースようになっている。それまでのFWとラフは野芝で癖が相当強くアイアンの抜けも悪かったが、バミューダ芝に張り替えられた。FWの芝を変えるだけで、河川敷のようなコースから近代的な美しいコースになっている。また新たなFWバンカーとグリーンサイドバンカーを随所に設置して、グリーンの形状も変えている。グリーンも以前は野芝で遅かったが、バミューダ芝のティフイーグルに替えて、スピードも転がりも数段良くなっている。もともとレイアウトとルーティングは良かっただけに、原石を磨いて宝石になったように、コースは大きく進化している。
以前は6578ヤードのパー72が、現在は6639ヤードのパー71で、タイトなホールが多く、バンカー、ウォーターハザード、グリーンの傾斜が絡んでくる、正確性が要求されるタフなコースになっている。特にINの9ホールが難しい。15番のパー3は美しく、16番、17番、18番の3ホールは素晴らしい3連続ホール。“リスクと報酬”ホールも多い。米女子ツアーのSime
Darby LPGAマレーシアが210年から2017年までこのイーストコースで開催された。
2007年10月プレー時(大改造前)
スコアカード
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ストレートの難ホール。ティショットは緩やかな打ち下ろし、セカンドは池越えになり、グリーン前部が池に面している。グリーンは大きく3段形状で。右奥にはバンカーも配されている。 |
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ほぼストレートの素晴らしいホール。ティショットでは左サイドに随所に配されたFWバンカーと右サイドは大きな木々が効いてきて、FWはタイトなので正確なショットが必要。グリーンは砲台で、横幅が44ヤードもある。花道は広くてセカンドは打ちやすい感じがするが、グリーン面に届かないと花道の下り傾斜でボールは転がり落ちる。グリーン周りのバンカーもよく効いている。 |
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やや左ドッグレッグの短いミドル。ティから230ヤードの飛距離で大きな右FWバンカーに捕まる。グリーンは縦に長い2段形状で、グリーンの左サイドは池とビーチバンカー、グリーンの右サイドと奥にもバンカーが配されている。 |
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左ドッグレッグ。ティショット、セカンドともにFWは狭い。ティショットはティから265ヤード先のFWの左サイドにある大きなバンカー方向狙いが良い。FWの右サイドに打てば、セカンドで前方の大きな木立がスタイミーになり、スライスボールで刻まなければならない。グリーンは砲台で縦に細長い。手前に2個のバンカーが配されていて、グリーンは後部の右サイドが池に面するので、ロングヒッターの2オン狙いにリスクが伴う。 |
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美しいショート。グリーン左サイドに池と魅力的な滝、右サイドに2個のバンカーが配されている。グリーンは大きく、いくつかの微妙な傾斜が施されている。 |
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ストレートホール。ティショットではFWはタイトで、左サイドのFWバンカー越えには240ヤードのキャリーボールが必要。FW右サイドの窪地に注意。セカンドは池越え。グリーンの左サイドに1個のバンカー、右手前と奥に池があり、正確なセカンドショットが要求される。グリーンは結構傾斜がある。 |
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左ドッグレッグ。ティショットでは2個の左FWバンカーが効いてくるので、センター右狙いが良い。セカンドは少し谷になっているFWに打っていき、右の池に注意。グリーンは段差のある2段形状で、左右にバンカーが配されている。グリーンの花道は狭い。
(ティショットの写真なし)
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短いストレートホール。FWは狭く、左の池が効いてきて、右には木立が並ぶ。グリーンは砲台で、左手前に深いビーチバンカーが配され、左サイドから奥は池に面し右サイドは2個のバンカーでガードされている。ティショットでドライバーを使うか、アイアン、FWウッドで刻むかの決断に迫られる。 |
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絵葉書になるショート。短いが、視覚的には少しプレーシャーになる。横長のアイランドグリーンで奥行きはあまりない。グリーン中央に尾根が縦に走って、グリーン面を左右に分けている。 |
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右に曲がってから軽く左に曲がるダブルドッグレッグ。ティショットは打ち下ろしになり右の池が効いてくる。FWの左サイドは広くて安全だが、セカンド以降の距離が長くなる。2オン狙いのロングヒッターは、アグレッシブなラインでの池越えショットが必要だが、成功しても左サイドから2個のバンカーがFWに食い込んでいて、落し所は狭いので、距離と方向性が同時に問われる。セカンドを刻む場合も難しく、左から池が迫っていて、タイトなFWの左右にいくつかのバンカーも配されている。グリーンは砲台で、手前から左サイドは池に面して、手前から右サイドは3個のバンカーでガードされている。グリーン上には多くのアンジュレーションがある。 |
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池越えのショート。グリーンは3個のバンカーでガードされ、強く受けている。グリーン手前の池と後ろに植えられたプラントが美しいホール。 |
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やや右ドッグの素晴らしいホール。ティショットでは右サイドの深いFWバンカーは避けたいが、その先の左サイドのFWバンカーも効いてくる。セカンドは池越えになり、グリーンは右斜めに振られ、手前は池に面する。グリーンの右は大きなビーチバンカーと池なので、セカンドでのスライスボールは要注意。グリーンは2段形状でいくつかの緩やかなアンジュレーシンガある。 |
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クアラルンプールから西に15分、空港から北に45分。プライベートクラブだが、プレーは可能。メートル表示なのでヤードに換算した。
トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2020年度マレーシアのベスト40で第7位のコース。マレーシアでは200コース強ある。
ロビー・ネルソン、ニール・ハワース設計の他のマレーシアでのコースは、シャン・シュイ(山水)G&CC、TPCクアランルンプール・ウェストコース、ティアラ・マラッカG&CCがあり、ロイヤルセランゴールGCのオールドコースとニューコースを改造している。
再設計者のパースロウ&ウィンター(でのマレーシアの設計は、ダリット・ベイG&CC、ダタイGC(閉鎖)があり、コース改造はTPCクアラルンプールG&CC・ウエストコース、サウジャナG&CC・バンラヤコース、グレンマリーG&CCが有名で、他に12コースのマレーシアの改造設計を手掛けている。
プレー前夜は市内中心部のウエスティン・クアラルンプールに泊まった。
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2番グリーン