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これまでの国内ゴルフ場ランキングにおいて、常に日本ベスト1位の座をキープしている国内最高のコースの一つ。40メートルほどの高低差がある砂地の丘陵地に展開し、歴史を感じさせる手造りの林間コース。峡谷、丘、湖、森林の地形を最大限に活用する一方で、18ホールの流れるようなルーティングが素晴らしく、何度プレーしても飽きないレイアウトになっている。全てのホールが松林によって完全にセパレートされ、18ホール全ての趣が違い、似たホールが一つもない。OUTは比較的フラットでタフなパー4が数多く続き、INはアップダウンがあり、美しさと戦略性のあるホールが多い。設計者にちなんで名づけられた背丈ほどの高さがある、アリソンバンカーが各ホールのグリーンをいくつも取り囲んでいる。アリソンバンカーに入れるとパーセーブが極端に難しくなるので、入れないようにするのがスコアーをまとめるための攻略法となる。また一方で各ショットにおいてどの方向に打てば良いか悪いかがはっきりしていて、逃げ場も用意されているので頭脳プレーも要求される。
グリーンは全て砲台になっており、グリーンを外した時に難しいアプローチが残るだけでなく、たとえパーオンしてもグリーンが速くてアンジュレーションがあり、油断できないパットになる。4つのパー3が全て印象的で日本最高峰のパー3ホールの組み合わせを構成する。15番から18番までの上り4ホールが特に難しい。過去5度日本オープンを開催(直近では2005年)。開場後90年も経つと廣野GCも大きく変化した。木が成長し、FWがかなり狭くなり、グリーンは元のサイズの7400平方フィートから5000平方フィートへ3分の1も縮小した。2019年に10ヵ月に渡り、マーティン・イーバートが開場当時の姿にできるだけ近づけることをコンセプトにコースの復元改造をした。3000本の木々を伐採し、FWを広くし、グリーンを平均1.5倍ほど大きくし、砲台グリーンを低くして、バンカーの配置にも変更を加えた。改造後すぐにプレーしたが、見事な復元でコースは大きくアップグレードしている。
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ほぼストレートホール。ティショットはクロスバンカー越えで、左右のバンカーが効いていて、左サイドのOBゾーンは浅い。グリーンは2個のバンカーでガードされ、受けている。グリーン右奥のバンカーは2019年に新設された。 |
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左ドッグレッグの難ホール。ティショットはウエィストエリア(2019年に新設)越えで、左サイドの木々とOBラインが効いていて、右サイドにはバンカーが待ち受ける。グリーンは砲台で、左サイドは大きなバンカー、右サイドは池でガードされている。グリーン上に3個のコブがあり、コブをまたいでのパットはかなりチャレンジングになる。
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やや左ドッグレッグの長くてタイトなミドル。ティショットでは左右に木々が迫っていてOBゾーンも浅い。グリーンは少し砲台で横に長く4個のバンカーで守られている。2019年にグリーンは右に10ヤード移動された。
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池越え、谷越えの美しくスリリングなショート。グリーンは砲台で手前から右サイド大きくて深いバンカーに囲まれていて、左サイドのバンカーも効いている。強い受けグリーン。手強いアリソンバンカーが目立つが、日本庭園の中に佇む趣もあるホールと言える。2019年に距離が24ヤード長くなり、グリーンの左の松林は取り除かれ、グリーン手前と右エッジ付近の木立も伐採されたので、ホールがすっきりするだけでなく、手前のバンカーの位置と形状、グリーン右サイド輪郭もティグランドからか確認できるようになった。 |
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距離があるショート。ティショットではグリーンを囲む4個のアリソンバンカーをクリアーしなければならない。縦に長いグリーンは砲台で強く受けている。グリーンの右サイドから奥は谷に囲まれている。 |
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右ドッグレッグ。ロングヒッターは2オン可能。ティショットでは左右にバンカーがある。グリーン手前にスウェイル(深い溝)が配され、グリーンは強い砲台で4個のバンカーで守られている。受けグリーン。2019年にFWは広くなった。
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ストレートの短いミドル。ティショットは右サイドからFW真ん中まで食い込んでいる2個のバンカー越えで、FW左右に配されたバンカーが効いてくる。グリーンは砲台で強く受けていて、3個のバンカーと右奥のマウンで守られている。
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ストレートの距離のあるミドル。ティショットでは右サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは4個のバンカーでガードされている。2019年にFW左右とグリーン奥の多くの木が伐採され、以前でのホールの窮屈さが改善された。 |
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ホール左は池でOBになる左ドッグレッグの長いロング。ティショットは池とその先のクリーク越え。グリーンは砲台の左に傾斜しており、4つの深いバンカーと左サイドと奥にある谷に囲まれている。以前はセカンドでは落とし所の左右から林が迫り出してきていて狭く、視覚的にも狙いづらかったが、2019年にFW両サイドの多くの木が伐採されて、ホールが良くなった。
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少し打ち下ろしで池越えの美しいショート。グリーンは左手前に1個と奥に2個のバンカーが配されていて、グリーン右は池になる。2019年にグリーン左手前の2本の松が取り除かれ、ホールが良くなった。このホールは55度ほど右側地点にも、もう一つのティが新設され、ほぼ同じ距離の池越えホールになる。このティからはグリーン左半分は池、右半分は3個のバンカーに囲まれている。土日はメインのティグランドから平日は新設のティグランドからのプレーと聞く。どちらのティからのプレーも戦略性豊かで素晴らしいホール。 |
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きつい打ち上げの左ドッグレッグ。FWが右から左に急傾斜しているため、セカンドは傾斜の強いつま先上がりのアイアンショットになる。ロングヒッターは2019年に新設されたクロスバンカー越えを狙い、成功するとフラットなセカンドになる。グリーンは縦長で受けていて、左端にマウンドと周りに4個のバンカーがあり、左サイドと奥は急な下りスロープのラフになる。結構な横幅があったFW左サイドのラフが2019年に刈り込まれてFWになり、アベレージヒッターのティショットは左にキックしてFWの谷底まで転がり落ちるようになり、セカンドは背の高い木立越えのとても急な打ち上げになる。以前ラフの右端で止まっていたボールが4、50ヤードほど更に転がり落ちるので、ホールはアベレージヒッターには格段に難しくなった。このホールも多くの木が伐採されて良くなった。 |
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名物ホールで左ドッグレッグのロング。ティショットでの狙いは、ロングヒッターはFW左端に迫り出している大きな1本の松の右側が良い。アベレージヒッターはFW右半分狙いが良く、左サイドに打つと前方の松がセカンドでスタイミーになる。松の木を越えると50ヤード幅のラフの窪地がある。グリーン手前も窪んでいる。グリーンは砲台の横長で真ん中から左右に下っていて、3個のバンカーでガードされている。ゴルフマガジン2000年度(最新版)世界ベスト500ホールに選ばれている。
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左ドッグレッグ。ティショットは谷越えで右サイドにバンカーがあり、FWは220ヤード先からえぐれている。2019年に左サイドの木々もだいぶん取り除かれた。グリーンは砲台でアンジュレーションが強く、3個のバンカーで守られている。
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大きな池越えの距離の長いショート。グリーンの左と右手前に配されたバンカーと左サイドのもう一つの小さな池が効いてくる。グリーンは砲台で受けている。 |
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左ドッグレッグの手強いミドル。ティショットでは左右にバンカーがある。グリーンの手前はスウェイル(窪地)になり、グリーンは砲台で手前はフォールス・フロント(偽りのグリーンで急な下り傾斜なので乗ってもグリーンの外に転がり落ちる)なので注意が必要。
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プレー前日は有馬温泉にあるエクシブ有馬離宮に泊まった。コースまで西に35分。
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2番 パー4 457ヤード(2)