|
イングランド南西部のノースデボン海岸から3キロほど内陸部の大砂丘に展開するリンクスコース。イングランドの最大砂丘の一角にあり、400種類もの野生の花が咲き、多くの鳥がすみついている環境保護区の中にあるので、コース改造にあたっては環境保護局の許可が必要になる。違う年代、違う設計者たちによって造られたイーストコースとウェストコース(1976年開場)がある。イーストコースは他の無名の人に設計された普通のコースが1897年に9ホール、1906年委12ホール、1908年に18ホールに拡張された。1919年にハーバート・ファウラーが大改造をして、18ホールのルーティングも変え、大傑作なコースに造り替えた。第二次大戦時には軍隊がイーストコースを軍用で使用したために、ファウラーによるオリジナルの設計ホールはかなり無くなり、1950年代にC.K.
コットンがオリジナルの修復改造を行った。初めに初歩的なコースを設計し、1897年に18ホールに拡張された。このクラブのメンバーのハーバート・ファウラー(1902年のキャプテン)、チャールズ・アリソン(1907年のキャプテン)がそれぞれ1910年代と1920年代に本格的なリンクスコースに改造した。海の近くの谷にある細長い敷地に展開しており、変化に富んだ雄大なデューン(砂丘)を縫ってFWがどこまでも延びていく。1番ホールから美しいデューンの間を蛇行しながらほぼ北上して、10番ホールで折り返して蛇行しながらほぼ南下する。デューンの間を進んでいくホールがOUTに多く、牧場のような視界がオープンのリンクスホールがINに多い。
現在のイーストコースはハーバート・ファウラーの設計とは大分違っているが、一番の特徴は背の高いデューンがホールの片側、あるいは両側、またはグリーン周りに数多く配されていることだろう。このクラシック―なリンクスコースは1つのループでジグザグを繰り返しながら、デューンの間を進んでいく。このデューンはすぐ近くの海への視界を遮ると同時に、海風も幾分ブロックするのに役立っている。また、戦略性も高めているし、コースの美しさを引き立てている。ブラインドショットもいくつかあるが、全てフェアな造りでプレーヤーの技量をしっかりと試すチャレンジングなコースである。FW、ラフ、グリーンにも多くのマウンド、自然の起伏があり、コースコンディションも良い。少し易しいがチャーミングなウェストコースと合わせての36ホールは何度プレーしてもプレーヤーを飽きさせることはないであろう。
|
|
|
ほぼストレートの長いミドル。ティショットは打ち下ろし。ティショットでロングヒッターは左サイドの2個のバンカーと右サイドの溝が効いてくる。セカンドは60ヤード手前のFW右半分を溝が横切り、セカンドで越えるか手前に刻むかの決断に迫られる。グリーンは縦に細長く左右にポットバンカーと大きなバンカーが配されている。緩やかな傾斜の2段グリーン。 |
|
|
左ドッグレッグ。ティショットでロングヒッターは右サイドの2個のバンカーとFW左右の溝に注意。セカンドでの落し所は狭く右サイドに走る溝が効いてくる。グリーンは砲台で3個のバンカーと奥のデューンのラフでガードされている。
|
|
|
|
|
やや右ドッグレッグのタフなミドル。ティショットではFW左半分に打つとセカンドでグリーンを狙い易いが、左サイドに4個のバンカーが縦に並ぶ。FWの右半分からのセカンドは前方のデューンが邪魔になり、ブラインドショットになる。グリーンは比較的大きいが、段差の強い2段形状なので、ピンと同じ段にパーオンしなければ、パットが難しくなる。グリーン左右にポットバンカーが配されている。
|
|
|
|
|
小さい砲台グリーンなので、正しいクラブ選択が大切なショート。グリーンオーバーは下りスロープなので、避けなければならない。グリーン左手前と手前のポットバンカーに入れるとパーセーブは難しい。 |
|
|
ストレートホール。ティショットはデューン越えのブラインドになり、FWは広いが右半分に打たなければ、セカンド地点からピンが見えない。グリーンは縦に長く、デューンに囲まれた3段グリーン。 |
|
|
|
|
左ドッグレッグ。ティショットはセミブラインドで、FWは蛇行しているが、300ヤード先の右サイドのバンカー方向に打てば、セカンドではグリーンまでベストアングルになる。左サイドからセカンドはブライドになり、グリーン面も狭くなるので、避けたい。グリーンは縦に長く、手前にバンカーが1個、左サイドと奥はデューンに囲まれている。グリーンは自然のコブを活かして造られアンジュレーションが強い。 |
|
|
右ドッグレッグの少し短いミドル。ティショットでは250ヤード先からはFWの右サイドとOBゾーンが接していて、ティショットはOBゾーンの手前に刻むと左サイドの2個のバンカーが効いてくる。右サイドからのセカンドではグリーン面が見えなくブラインドショットになる。グリーンの右サイドは溝に面して手前に2個のポットバンカーが配されている。グリーンは手前から奥に少し下っている。 |
|
|
強い砲台グリーン。グリーンはほぼ円形の2段形状で左右手前に2個のポットバンカーが配されている。 |
|
|
ほぼストレートの長くて難しいミドル。ティショットは緩やかな打ち下ろしで、タイトなFWに戦略的に配された3個の右サイドのバンカーが効いてくる。グリーンは縦に長く右サイドはデューンの深いラフ、右サイドはいくつか小さなマウンドがある。
|
|
|
|
|
左ドッグレッグ。ティショットは右サイドにポットバンカーが2つあり、セカンドも距離が少し長くなるが、右サイド狙いが良い。左はトラブルが待ち構える。セカンドは緩やかな打ち上げでセミブラインド。グリーンは受けていて、デューンに囲まれている。 |
|
|
少し打ち下ろしで距離のあるショート。グリーンは縦に長く、右に1個、左に2個の合計3個のポットバンカーが配されている |
|
|
強い右ドッグレッグ。ティショットでは左サイドに3個のバンカー、右サイドにデューンのラフがあり正確性を要求される。グリーンは5個のポットバンカーでガードされていて、左サイドの2個は捕まるとパーセーブが特に難しい。受けグリーン。 |
|
|
|
1番 パー4 473ヤード(2)