タナメラ カントリークラブ、タンピネスコース
Tanah Merah Country Club (Tampines Course)

コースデータ
所在地 シンガポール
コース長 7532ヤード パー72
コースレート 76.1
プレー日 2006年11月、2022年12月15日
設計者 マックス・ウェックスラー、クリス・ビットマン
際設計者 フィル・ジェイコブス
オープン 1988年
キャディ なし
ゴルフカート あり (FW走行可)
評価
総合評価
4.45
コースレイアウト
4
難易度
6
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
4

コースデザインの全面的な改修を実施しました。フラットなチャンピオンコース。1999年にクリス・ピットマンの改造後に、2017年から2018年にかけてフィル・ジェイコブスによって大改造された。6970ヤードから7532ヤードと600ヤード近く長くなり、コースレートも72.8から76.1に上がった。距離だけでなく、全てのグリーンの形状の起伏が激しく複雑になり、グリーンも大きくなったので、パットの難度も相当高くなった。更に18ホール中11ホールで水が絡み、左右の木々も効いてくるホールが多いので、より戦略性が豊かになった。



クラブハウスからの景観

4番グリーンすぐ上空の飛行機

攻略には距離と正確なショットは言うまでもなく、しっかりしたコースマネジメントも要求される。今やシンガポールでも最もチャレンジングなコースと言える。空港のすぐそばのコースで、数分ごとに飛行機の離陸時の騒音が聞こえるのが難点。前半の9ホールが特にうるさいが、慣れてくれば音があまり気にならなくなると聞く。上がり3ホールが手強く、面白いホールが連続する。2022年のアジアツアーの開催コース。少し離れた場所に、設計者とクラブハウスも別のより易しいガーデンコースがあり、合計36ホールのゴルフ場である。

起伏の強い8番グリーン

16番グリーン奥の美しい滝

9番と18番グリーンの間にある巨大バンカー

 
2番 パー4 513ヤード

2番 パー4 513ヤード(2)

2番 パー4 513ヤード(1)
やや右ドッグレッグのとても長いミドル。ティショットでは狭いFWの左のハザードと2個のバンカー、左右の木立が効いてくる。左サイドは緩やかな下りスロープのFW。グリーンは縦長で右手前にバンカーが配されている。
 
3番 パー4 444ヤード

やや右ドッグレッグのミドル。ティショットでは右に池はあるが、FWは広い。セカンドが難しく、グリーンは2段形状でアンジュレーションがきつい。右サイドは池に面し、左サイドは15メートル左手前のバンカーが口を開けて待っている。アゲンストの風が強いと結構タフなホールになる。

 

3番 パー4 444ヤード(3)

3番 パー4 444ヤード(2)

3番 パー4 444ヤード(1)
 
4番 パー3 254ヤード
とても長くてタフなショート。右手前から左奥へと斜めに長いレダン形状のグリーンでアンジュレーションが強い。左手前と右サイドにバンカーがある。
 

グリーン

4番 パー3 254ヤード(2)

4番 パー3 254ヤード(1)
 
5番 パー5 635ヤード

ストレートの難しいロング。ティショットでは左右に3個のバンカーがある。セカンドは運河越えで左サイドの縦に細長いバンカーが効いてくる。グリーンは小さめで左サイドにバンカーが配され、アンジュレーションが強い。

 

5番 パー5 635ヤード(3)

5番 パー5 635ヤード(2)

5番 パー5 635ヤード(1)
 
9番 パー4 334ヤード

9番 パー4 334ヤード(2)

9番 パー4 334ヤード(1)
ストレートの短いミドル。ロングヒッターはグリーンを狙えるが、失敗すると正確でトリッキーなセカンドが待ち受ける。グリーンは横に長い2段形状で。右手前に小さなバンカー、左サイドは巨大バンカーが配されていて、花道は狭い。左サイドのバンカーは教会の椅子のようなユーニークな景観を作り出している。
 
10番 パー5 598ヤード

左サイドはFWからグリーンまで池が続く、セカンド地点から左に曲がるロング。ティショットは少し打ち下ろしで池越になり、左サイドに池はあるがFWは広め。セカンドでは左の池、右のバンカーと2本の木が効いてくる。グリーンは砲台の縦に細長く、真ん中を尾根が横切り、左サイドは池、右手前は2個のバンカーでガードされている。追い風の強い時ロングヒッターは2オンを狙える。

 

10番 パー5 598ヤード(3)

10番 パー5 598ヤード(2)

10番 パー5 598ヤヤード(1)
 
13番 パー4 427ヤード

グリーンから振り返る13番ホール

13番 パー4 427ヤード
右ドッグレッグのタフなミドル。池を囲むように右に曲がっている。ティショットは左サイドにバンカーがある。グリーンの右手前にバンカーと池がある。PGAの試合の時は右手前のラフを刈っていて、右手前にショートすると池まで転がり落ちる。グリーンのセンターを尾根が横切る。
(セカンドショットなし)
 
15番 パー4 506ヤード

15番 パー4 506ヤード(1)
右ドッグレッグのとても長い、モンスター・ミドル。ティショットでは左に池、右にバンカーがあるが、FWは広め。グリーンは砲台で、左手前に大きくて深いバンカーが配され、アンジュレーションが強く、真ん中と左が高い2段形状。

グリーン

15番 パー4 506ヤード(3)

15番 パー4 506ヤード(2)
 
16番 パー3 156ヤード

16番 パー3 156ヤード(2)

16番 パー3 156ヤード(1)
浮島グリーンのショート。グリーンは大きく、真ん中にコブがあり、右手前にバンカーが配されている。グリーン奥の滝が美しい。
 
17番 パー4 434ヤード

17番 パー4 434ヤード(2)

17番 パー4 434ヤード(1)
ほぼストレートホール。ティショットは左の池と縦にとても長いバンカーに注意。このバンカー内にもいくつかの教会の椅子がある。セカンドはグリーンの右サイドに池がある。グリーンは砲台で、左サイドは大きなバンカーでガードされている。
 
18番 パー5 626ヤード

左手に池が広がる左ドッグレッグの距離のあるロング。ティショットは左に池があり、ロングヒッターは池越えのルートでショートカットが狙える。FWは左に傾斜しており、右サイドの2個のバンカーも効いてくる、セカンドは左右のバンカーと左の池が効いてくる。グリーンは縦長で、右サイドには9番グリーンと共有の巨大バンカーが配されている。

 

18番 パー5 626ヤード(3)

18番 パー5 626ヤード(2)

18番 パー5 626ヤード(1)
 
余談
シンガポール中心地から東に25分、シンガポール空港から北に8分。プライベートクラブだがプレーは可能。距離はメートル表示なのでヤードに換算した。

レストラン

ランチ

トップ100ゴルフコース(top100golfcourses.com)の2021年度シンガポールでのベスト10コースで第3位。シンガポールには20弱のコースがある。

マックス・ウェクスラー設計の他のコースは、タイではラグーナ・プーケットGCパームヒルズGC、マレーシアではグレンマリーG&CグヌンラヤGR、ブルネイではRBA(ロイヤルブルネイ空港)GC、シンガポールではセントーサGC・タンジョンコースナショナルサービスR&CCがある。

再設計者のフィル・ジェイコブスは南アフリカ人で、ゲーリー・プレーヤー設計事務所の元チーフ・デザイナー。彼の他のシンガポールでの作品は、タナメラCC・ガーデンコース(再設計)、マリーナ・ベイGC、南アフリカではファンコートホテル&CC・リンクスコースとアウテニクアコース(どちらもゲーリー・プレーヤーと共同作品)がある。



ペニンシュラ・エクシオール

ペニンシュラ・エクシオール

プレー前日はペニンシュラ・エクシオールに泊まった。セントーサGG・セラポンコースを午前にプレーして、午後にこのタンピネスコースをプレーした。2コースの移動時間は25分。プレー後の夕方にコースから西に10分の、空港近くで海沿いの海鮮レストラン、ジャンボシーフード@イーストで食べた。蟹チリが美味しかった。



Taste Paradise


Taste Paradise

Taste Paradise