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フラットな立地に、池、クリーク、バンカー等を上手に配した戦略的コース。ラフもしっかり効いていて、ショットの乱れを許さない。9番と18番ホールの間にそびえる「富士山」、4番ホールを横切る「万里の長城」、9番の左に流れる「揚子江」と日中の名所をコース内に持ち込んだ遊び心がいっぱいある。このコースは毎年ヨーロッパPGAツアーのBMWオープンを開催している。コースの周囲を高級住宅が囲み、その向こうには近代ビル群が林立する。コースのオープン当初にはビル群はなかったという。たった8年でコースが大都会の高層ビル群に囲まれたことは、上海の成長の早さをまざまざと見せ付けている。
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ストレートなホール。プロの試合は490ヤードのモンスター、パー4となる。グリーン手前、90ヤードの所に、ホール右サイドから延々と続く高さ1.5メートルの石垣、通称「万里の長城」がフェアウェイをクロスする。セカンドはこの万里の長城越えになる。
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左ドッグレッグで、左には林とOBが配されている。フェアウェイ右サイドのバンカーは250ヤードのティショットで入る。フェアウェイ幅は狭く、正確なショットが要求される。セカンドは緩やかなうちあげになる。 |
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グリーン真ん中にポットバンカーがある、珍しいホール。グリーンを囲むようにスロープがるので、グリーンを外した悪いショットがグリーンエッジ近くまで転がるラッキーな点がある反面、グリーンセンターを狙いその通り打ったナイスショットがバンカーに入るというアンラッキーな面もあるので良いレイアウトとは言えないが、とにかくユニークなホール。 |
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ストレートな“名物ホール”。ティショットはタイトなフェアウェイ両側のバンカーが効いている。セカンドショットは右側の「富士山」を型どった小山を望みながら打ち、サードショットは池越えの美しいグリーンに向かって打つことになる。グリーン前面だけでなく、右面も池に面しているので正確なアプローチショットが必要。グリーン周辺の景観では緑のコントラストが鮮やかである。私の友人で数年前、セカンドショットをスライスしすぎて、「富士山」の雪をイメージした小岩にボールが当たり、それが跳ねてちょうどその頂上に止まったと聞く。彼はゴルフ富士山を征服したようだ。 |
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右ドッグレッグ。フェアウェイに沿って、その両側に白いバンカーがいくつも配されたホール。 |
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ストレートの難ホール。ティから右サイドのバンカーまでは260ヤード。セカンドショットはグリーン手前に食い込んでいる池越えになり、難易度が高い。
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池越えのショートホール。グリーン前面まで池が迫っており、背後はバンカーが待ち構えているので、正確なクラブ選択が必要。グリーンは横のとても長く、真ん中が凹んだ3段グリーン。 |
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上海市内から車で50分。上海国際空港から車で30分。ビジターのプレーは、平日はメンバーの紹介、土日はメンバーの同伴が必要。提携している5つ星ホテルや旅行会社を通じての予約も可能。クラブハウスの施設は良く、サウナとジャクジバスもある。レストランからコースを望む眺望も良い。
フルバックティである7340ヤードのプロティは、プロとプロのトーナメントにだけ開放しているので、上級者のメンバーでも500ヤード短い、6830ヤード台の黒ティからのプレーになる。せっかくチャンピオンコースにティがあるのに、シングルハンディキャップのメンバーとビジターが使えないのは、もったいないと思う。
加藤俊輔設計の太平洋クラブ・御殿場コース、ウェストコース、軽井沢コース、相模コース、高原コース、市原コース、益子PGAコース、JFE瀬戸内海GC、ザ・ゴルフクラブ竜ヶ崎、アクアラインGC、東条GC、阪奈GC、野母崎GC、九州GC・八幡コースなどがある。片山津GC・白山コース、加賀コースの改造も手がけている。海外では台湾の棕梠湖CC、永漢GC、立益GC、韓国の清州CC、ロードランドG&Vも彼の設計。
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4番 パー4 413ヤード(2)