ビジターは平日プレー可、土日不可。香港には5つのゴルフコースがあるが、その中で最も伝統があり格式が高い。 年1回の香港オープン時には有名なゴルファーを世界中から何人か招待するのだが、3コースあるなかで、このエデンコースとニューコース2コースの各18ホールの中から、ベストな組み合わせの18ホールをクラブ側が選び、すばらしいレイアウトのゴルフコースになる。もしこのコースをプレー出来れば、私の私見でのコースレイアウト評価は満点の5に近い数字になるだろう。
キャディを選ぶ場合にA、B、Cレベルと値段が違うのも特徴。Cだと、ただバッグを担いで、バンカーを均らしてボールを拭く程度。Bはそのうえに各ショットの落としどころをしっかり見て、時々パットのラインもアドバイスしてくれる。Aになると、研修生かそれに近いゴルフの技量を持っていて、各ホールの攻略法やグリーンの読みなどを熟知している。キャディは各プレーヤーに一人のキャディが付き、Aだと3800円、Cだと2500円ぐらい。 1980年頃からこのエデンコースを知っている友人が言うところによると、1980年代後半に、香港GCが香港ジョッキークラブのためにエデンコースの4ホール分の土地を提供して、新たに現在の3番から6番をクラブ側が違う土地に作ったようだ。ちなみに以前の土地は乗馬場になったそうだ。彼は昔のオリジナルな設計の方が風情があり、良かったと主張している。私は以前のそれらのホールはプレーしたことがないので知らないが、新しい造られた4ホールの内、現在の3番、6番は少し無理して造られているが4番、5番はすばらしいホールだと思う。 2001年の香港オープンではホセ・マリア・オラサバルが最終ホールでバーディを取り、1打差で優勝したが、その優勝を呼び込んだホールはエデンの18番である。ティショットは全くミスショットで少しスライスして右サイドのラフに行き、ピンまで残り140ヤードだが少しつま先下がりで、しかもラフからなのでフライヤーを計算にいれなければならない状況であった。さらに前方には大きな立派な木が立ちはだかり、プロでもその上を越えるのは難しい場面だった。しかし彼のアイアンショットはその木を越えただけでなく、ピン手前50センチに落ちてランがなくそのまま止まったようだ。これはトッププロのすばらしい技術の1つであろうが、大事な場面でそのショットができるオラサバルの精神力、集中力には非常に驚愕した。
ピーター・トムソン(トムソン、ウォルバーリッジ、ペレット)設計の他のアジアでのコースは、香港ではクリアウォーターベイG&CC(再設計)、シンガポールではタナメラCC・ガーデンコース、日本では南部富士CC、廣済堂トムソンCC、ぜんCC、トムソンナショナルCC、スリーレイクスCC、中国の北京リンクス(北京北辰)GC、北京窑上(北京ヤオシャン)GC、上海銀濤(上海ゴルフキング)GC、上海濱海GC、長沙青竹個GC、金海湾国際GC、タイではグリーンウッドGC、ロイヤルチェンマイGR、ラヨン・グリーンバレーCC、インドネシアではジャコラヴィG&CC、バリハンダラ廣済堂CC、ロンボックゴルフ廣済堂、グヌングリスCC、フィナG&CC、ムラピG&MR、アナイGR、マレーシアではクラブ・ゴルフ・サルタン・アブドゥル・アジス・シャ(KGSASS)がある。
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1番 パー5 468ヤード(3)