セントレイクスゴルフ倶楽部
St. Lakes Golf Club

コースデータ
所在地三重県
コース長6916ヤード、パー72
コースレート72.8
プレー日2005年7月31日
設計者ピート・ダイ
オープン1989年
キャディあり
ゴルフカートあり
評価
総合評価
4.40
コースレイアウト
5
難易度 
4
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
4
 
スコットランドのリンクスを日本で再現した丘陵コース。なだらかな中に複雑に絡み合うアンジュレーションが攻略ルートを点で攻めるターゲット・ゴルフを強いていて、しかもそのルートを的確に正確に判断する能力を問われる戦略的な難コース。フェアウェイ幅は狭く平坦な場所はほとんど無く難しい状況でのショットの連続で、ラフのいたる所に全英オープンを彷彿させる長いブッシュが待ち構えている。デザインはかなり個性的で少しトリッキーすぎる個所もあるので、プレーヤーの好み《評価》が真っ二つに分かれるコースである。それぞれのホールがチャレンジ精神をかきたてるので、個人的には大好きなレイアウトの一つである。グリーンもアンジュレーションに富み、全てのグリーンのピン設定可能面が7箇所もあり、グリーンのピン位置によっては攻略方法が全く変わる面白さもある。

クラブハウスからの景観

クラブハウスからの景観

14番グリーンからの景観


景観

景観

景観

 
2番 パー4 324ヤード
ワンオン可能なミドルホールだが直接グリーンを狙うとリスクも相当高くなる。打ち下ろしのやや右ドッグでグリーンは9つのバンカーでガードされていて、しかもグリーンの右と奥は池に面する。ティショットを刻む時には、左右二股に分かれた、どちらかのフェアウェイを選ばなければならない。グリーンは右サイドのフェアウェイからしか見えないが、右は池がせり出し、危険度が高い。
 

横から望む2番グリーン

2番 パー4 324ヤード(2)

2番 パー4 324ヤード(1)
 
3番 パー3 160ヤード

3番 パー3 160ヤード
池越えの美しいショートホール。グリーン左に位置するバンカーの周りに造られたまくら木が印象的。グリーンと池の落差が50センチのため、グリーンとまくら木は池に映し出されている。
 
4番 パー4 470ヤード
やや右ドッグレッグ。フェアウェイからグリーンまで右サイドは池に面する。パーを取れれば非常に嬉しい難ホール。
 

4番 パー4 470ヤード(3)

4番 パー4 470ヤード(2)

4番 パー4 470ヤード(1)
 
5番 パー5 504ヤード

5番 パー5 504ヤード(2)

5番 パー5 504ヤード(1)
ダブルドッグレッグの打ち上げホールで、グリーンは左に振れられている。ティショットは左ドッグレッグのウエストバンカー越えになる。セカンドはやや右ドッグレッグで、グリーン手前の花道までショートカットで攻めたい。グリーンはなめらかな2段グリーン。
 
6番 パー4 428ヤード

6番 パー4 428ヤード(2)

6番 パー4 428ヤード(1)
ストレートなホールでセカンドは打ち下ろしになる。ティショットは飛びすぎると、下り傾斜のラフまで転がり、セカンドでパーオンするのが難しくなる。ティショットでは、フェアウェイウッドなどを使い、フェアウェイキープするのが重要。グリーン左半分をガードしているバンカーは深い。セカンドショット時に望むグリーン周辺の造形は美しい。
 
9番 パー5 553ヤード
ほぼストレートなホールで最後にグリーンは左に振られている。ティショトは軽い右ドッグレッグで、セカンドショットではフェアウェイ左をガードしているウエストバンカーと池を避けるべき。サードショットはウエッジの池越えが要求され、グリーンのアンジュレーションが強いので、ピン位置によっては、アプローチショットが難しくなる。
 

9番 パー5 553ヤード(3)

9番 パー5 553ヤード(2)

9番 パー5 553ヤード(1)
 
14番 パー5 534ヤード
ロングヒッターは2オン可能な、ほぼ直角に左に曲がるホール。ティショットは林越えを狙うとショートカット出来る。グリーンは浮かんでいるように見え、小さい。奥が上がっている2段グリーン。
 

14番 パー5 534ヤード(3)

14番 パー5 534ヤード(2)

14番 パー5 534ヤード(1)
 
15番 パー4 415ヤード
ティからグリーンまで巨大バンカーが続く、やや右ドッグレッグ。ティショットでは左はOBになり、落し所が狭い。グリーンは2段グリーンで、奥行きがなく砲台になっている。この巨大バンカーはグリーン前面までガードしており、深さが6メートルもある。
 

グリーンから望む15番ホール

15番 パー4 415ヤード(2)

15番 パー4 415ヤード(1)
 
16番 パー3 343ヤード
打ち下ろしの短い左ドッグレッグ。ティショットではワンオンに挑戦する以外は、ドライバーを使えない。セカンドショットは急な打ち下ろしになり、とても小さいグリーンに向かって打っていく。グリーン周辺にはOBが配され、ポットバンカーやグラスバンカーも6つ隠れていて、戦略性は高い。グリーンは浮いているように見えるので、浮島グリーン、天空グリーン、航空母艦グリーンとか呼ばれている。
 

16番 パー3 343ヤード(3)

16番 パー3 343ヤード(2)

16番 パー3 343ヤード(1)
 
18番 パー4 434ヤード
右ドッグレッグ。ティショットではフェアウェイ右サイドは池になるので、スライサーは要注意。縦に細長いグリーンの右は池、左には深いバンカーがあるので、ピンポイントでグリーンを狙うショットでなければいけない。グリーン手前のフェアウェイは両サイドのバンカーにより絞り込まれていて、刻むならグリーン30、40ヤード手前に刻む方が安全。グリーン周辺には自然のスタジアムスタンド(見物席)が設けられている。
 

18番グリーンとスタジアムスタンド

18番 パー4 434ヤード(2)

18番 パー4 434ヤード(1)
 
余談

レストラン
大阪、名古屋からは車で1時間半。電車では大阪から1時間10分、タクシー15分。 土日以外はビジターだけで予約可。フルバックティからのプレーは、メンバー同伴でシングルハンディのプレーヤーに限り可能。

16番グリーンは440㎡ととても小さいのでこの343ヤードという短いホールが引き締まっている。仮にこのグリーンを大きくしてしまうとあまりにも簡単なホールになってしまう。ただネックとして、デポットマークがやたらと目に付くことだ。グリーンが小さいので、面積あたりのデポットマークが多くグリーンが傷む結果になる。設計者にとってグリーンの大きさの度合いを決めるのは難しいことだ。

ピート・ダイ、ペリー・ダイ、ダイ・デザイン社設計の他の日本でのコースは、メイプルポイントGC、かんなみスプリングスCC、ホワイトバーチCC、ゴールデンレイクスCC、オリンピックススタッフ・都賀、きみさらずGL成田ヒルズGC、ミッションヒルズCC、ヴィレッジクラブ・大子、いわせロイヤルGC・いわせコース、札幌ベイGCなどがある。アジアではシンガポールのラグ-ナナショナルG&C、中国の西海岸GC、タイのスパプルックGCカオキオGCタイムアンビーチG&M、ザ・カオチャゴークG&CC、マレーシアのポレシアCC、フィリピンのイーグルリッジG&CC・アンディ・ダイコース、インドネシアのチプトラG&FC、韓国のウージョン・ヒルズCCなどがある。