野生のやしの群生林が南国の雰囲気たっぷりで、大自然のワイルドさを感じる。成長したやしが生茂るこのコースはまさに深い峡谷の観であり感動に値する。コースレイアウトが素晴らしいだけでなく
その美しさは時が経過しても目に焼きついている。グリーンも適度にアンジュレーションがあり、難しく且つ面白い。Out はタイランドのブルー・キャニオンを彷彿させるほど難しいが、In
はOut ほど難しくない。それでもティグランドに立った時に、印象的なホールが多くあり、マレーシアの懐の大きさを感じさせる。毎年マレーシアNO1の評価が与えられている。このコースとブンガラヤコースの36ホールがあり、本格的チャンピオンシップコースだけでなく、アジア有数のリゾートコースとしての評価も高い。どちらのコースも曲がりくねった湿地帯、小高い丘、高い尾根、そら豆状のバンカー、大小の戦略的な池を特徴としている。また、他の多くのコースと違い、グリーン周りのラフは粘り気があり、しかも十分に刈っていないので、ラフからのアプローチは非常に難しい。
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優しく見えて難しい谷越へのショートホール。マレーシアで一番戦略性が高いと言われる難ホール。野生のやしの密林に囲まれ、グリーン左はOBで、手前には木々の深い峡谷と、3つのバンカーがプレッシャーを与える。2段グリーンは波打つような強いアンジュレーションがあり、3パットも4パットもありうる。 |
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打ち下ろしで、野生のサルによく出くわすホール。グリーンの砲台は強く4メートルほどの高さがあるので、グリーンを外した時のアプローチが難しい。グリーン上も2段グリーンで微妙な傾斜があるのでパットも大変。グリーンの表情は豊かで印象的。 |
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左ドッグレッグのとても短いミドルホール。ティショットは打ち下ろしになり、このホールのデザインがロングヒッターのワンオンを誘うようにレイアウトされているので、グリーンを直接狙うプレーヤーも多い。ただ、グリーン手前は池なのでグリーン右に逃げたくなるが、そこには4つのポット・バンカーが待ち構えている。ティから望むヤシの森が広がる景観は感動もの。
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ストレートなホールでセカンドショット以降は打ち下ろしになる。グリーンは手前をクリークが横切るクリークとバンカーでガードされている。 |
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やや打ち上げで、片側が丘、もう一方が深い谷の強い左ドッグレッグ。セカンドショットで170から200ヤードほど残り、しかも傾斜のきついつま先上がり。ロングアイアン等で砲台グリーンをどう攻めていくかを考えさせるホール。グリーン左に外すと、強い傾斜とか深いバンカーがありパーセーブが難しい。
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左右にOBがある右ドッグレッグ。フェアウェイは狭く林にガードされているので、ティショットの落し所が極端に狭い。縦に細長いグリーンの右手前のバンカーが効いている。
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自然にうまく溶け込んでいるホール。グリーンはやや砲台になり、ピン位置が左の時グリーン手前のバンカーが効いてくる。 |
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とても長い、ストレートの打ち上げのホール。距離があるのでティショットは思いっきり飛ばしたい。セカンドショットから上り勾配がより急になる。パーを取れれば嬉しいホール。
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ストレートなミドルホールでグリーン手前は池に面している。セカンドショットはミドルアイアン使用。ややつま先下がりで、グリーンを5ヤードもショートすれば、すぐ池のホール。ライが悪い時には池が絡まない、グリーン右に逃げる勇気が必要かも。 |
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クアラルンプールから車で40分、クアラルンプール国際空港から50分。
プレーにはメンバー同伴か隣接しているホテルに宿泊する必要がある。このコースでプレーするなら、コースに隣接しているサウジャナホテル、クアラルンプールのクラブ(旧名ハイヤットホテルのリージェンシークラブ)での宿泊がお薦め。1泊100米ドル強で夕方5時から7時半にはロビーにてスナック、ビール、ワイン等全て無料。2005年5月からホテルの名前が変わったが、サービスは同じ。また、ホテルから徒歩5分の位置にある日本式ラーメン屋も安くて美味しい。
キャディは良く教育されていてレベルは高い。平日は2人でプレーを申し込めるが、土日は3人以上必要。メートル表示が一般的なマレーシアのゴルフコースでは珍しい、ヤード表示。
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2010年4月4日にグリーンが良くなったと聞き、再度プレーしてみました。今回はグリーン状態がかなり良く、しかも当日グリーンスピードが9.7フィートでとても速くなっていたのでグリーン評価を4から5に再評価した。この日はサウジャナのメンバーで藤室一平氏と縁があり初めて一緒にゴルフをした。今回彼はパームコースのピンまで185ヤードの16番ショートホールでいきなりのホールインワンがありました。私の600ラウンド弱に及ぶ当ホームページの取材ラウンド中でのホールインワンとの遭遇は初めての経験。1年半ぶりの取材ラウンドの祝杯をあげてもらった気分だった。彼自身2度目の快挙だ。彼はちょうど1年前の1回目のホールインワンの経験があったばかり。今後1年に1回はホールインワンをする予定と冗談で抱負を語っていた。藤室氏は日本人として珍しく上背が187センチあり、興味深いのは日本人キャディとして2001年から2007年までコンビを組んだ外人プロの相手が、今ではインド人として始めて世界的プレイヤーになったジーブ・ミルカ・シン氏で、2009年度には29位に世界ランクされている。藤室氏とシン氏は金銭的に裕福がなかった2001年からの数年間は遠征先のホテルでも同じ部屋に泊まって遠征したエピソードがある。当時世界ランキング35位までの快進撃を助けたのがプロキャディの藤室氏であった。
ホールインワンに使ったボールが1ヶ月前、マレーシアオープン参加の丸山大輔プロとの練習ラウンド時にもらったボール。ボールにDAISUKEと印刷されている。彼はホールインワンでアナドリンが急上昇したせいか、この次のホールでドライバーショットが飛びすぎてこの大事なボールを無くしてしまった。
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このパームコースでは2004年、2005年と欧州男子プロツアーのカールスバーグ・マレーシアオープンが開催された。2004年度
Asian Golf Monthly の読者の投票ではマレーシア第1位のコース。
アジアでの他のロナルド・フリーム設計コースは、シンガポールではセントーサGC・セラポンコース、マレーシアではアワナGC、ケラブ・ゴルフ・パーキッドマタン・アワム(KGPA)、カラムブナイRGC、パームリゾートG&CC・ケンパカコース、ダマイ・ラウトG&CC、タイではパンヤインドラGC、ウィンドソアーパークGC、マウンテン・シャドーGC、韓国ではアシアーナCC、ザ・クラブ・アット・ナインブリッジズ、日本ではボナリ高原GC、ハッピーバレーGC、大村湾CC‐ニューコース、パームヒルズGR、中国では、天津華納国際GC、オリエントアモイ(東方厦門)GCC、大上海国際、ブルネイではロイヤルブルネイCC、パンタイ・メントリGCがある。
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グリーンから望む2番ホール