六甲国際ゴルフ倶楽部、東コース
Rokko Kokusai Golf Club – East Course
コースデータ
所在地 兵庫県
コース長 7228ヤード、パー72
コースレート 74.3
プレー日 2005年7月27日他数回
設計者 加藤福一 
再設計者 ジャック・ニクラス
オープン 1975年
キャディ あり(強制)
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.60
コースレイアウト
4
難易度
5
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
6
造形美、景観
4
満足度
5
 

丘陵・林間コース。7200ヤードを越える長いコースで、なだらかな地形でフェアウェイも広く、それでいて戦略性も高い。ここでは単にドライバーを飛ばせば良いのではなく、深いバンカーやグリーン周りのラフからの多彩な技術が要求されるタフさが備わっている。比較的のびのびとプレーし易い西コースの18ホール、パブリックコースの9ホールと合わせて45ホールを有するゴルフ場。ほとんどブラインドホールがなく、フェアウェイが広く安心してドライバーが打てるが、各ホールともグリーン周りは砲台形で四方をバンカーに囲まれ、さらに花道は狭く、アプローチショットは距離感を正確に打つ技術が必要である。全てのパー3の完成度が高いのと、400ヤードを越えるほとんどのミドルホールのデザインが素晴らしいのが特徴。



クラブハウスからの景観

クラブハウスからの景観

景観

開場して20年後の1996年に、ジャック・ニクラウス設計事務所に依頼し、それまでの2グリーンを1グリーンにするグリーン周りの造形を施した。これによってグリーン周りの非常に柔らかい曲線美が強調され、バンカーが口を開けてミスショットを待ち受けているというように、よりチャレンジングで美しいコースに仕上がっている。全体的には、自然を生かし、人工物による小細工がない非常にフェアなコース。

スコアカード

 
2番 パー3 200ヤード
打ち下ろし。ハート型のグリーンはバンカーでしっかりガードされた受けグリーンに設計されている。
 

グリーンから望む2番ホール

2番 パー3 200ヤード(2)

2番 パー3 200ヤード(1)
 
4番 パー4 424ヤード

4番 パー4 424ヤード(2)

4番 パー4 424ヤード(1)
左ドッグレッグの緩やかな打ち上げ。グリーン左手前のバンカーが効いている。グリーンは左から右に傾斜している。一打目をフェアウェイ右側に狙っていかないと、グリーンを狙うのが難しい。
 
5番 パー5 541ヤード
左ドッグレッグの素晴らしいホール。セカンドショットの落し所にフェアウェイバンカーが絶妙に配置されている。グリーンは手前から奥に傾斜している。
 

5番 パー5 541ヤード(3)

5番 パー5 541ヤード(2)

5番 パー5 541ヤード(1)
 
8番 パー3 210ヤード

8番 パー3 210ヤード(2)

8番 パー3 210ヤード(1)
5メートルほど打ち上げホール。グリーンは横長で中央が窪んでいる3段グリーンで、アンジュレーションも強い。グリーン周りはバンカーに囲まれ、バンカーの中にグリーンが浮かんでいるように見える。これらのバンカーが戦略性と造形美を高めている。距離もあり、パワーと正確さが求められる。
 
9番 パー4 470ヤード

9番 パー4 470ヤード(2)

9番 パー4 470ヤード(1)
ストレートで距離があるミドルホール。フェアウェイ左半分に横たわるバンカーには240ヤードで入り、255ヤードあれば飛び越えることができる。このバンカーだけでなく、フェアウェイは左右の林でガードされているので、ティショットが難しい。さらにグリーンはアンジュレーションが強い。
 
11番 パー4 453ヤード
セカンドから緩やかな打ち上げになる距離のあるミドルホール。グリーン左手前のバンカーがプレーヤーに威圧感を与える。このグリーンも横長で中央が窪んでいる3段グリーンでパットは要注意。
 

11番 パー4 453ヤード(3)

11番 パー4 453ヤード(2)

11番 パー4 453ヤード(1)
 
12番 パー3 217ヤード

12番 パー3 217ヤード(2)

12番 パー3 217ヤード(1)
森の中に佇んで見える美しい打ち下ろしのショートホール。グリーンは3段になっている。ピン位置が左の時はグリーン左のバンカーが、右の時はグリーン右の池と右手前のバンカーが効いてくる。
 
14番 パー4 458ヤード

14番 パー4 458ヤード(2)

14番 パー4 458ヤード(1)
ストレートで距離の長いパー4。ティショットで250ヤード以上飛べば、下り傾斜にかかり、セカンドショットは左足下がりで右前方の池を避ける難しいショットになる。グリーンは少し砲台。フェアウェイのアンジュレーションがあり美しいホール。
 
18番 パー4 432ヤード

18番 パー4 432ヤード(2)

18番 パー4 432ヤード(1)
フェアウェイバンカーの配置が素晴らしい最終ホール。ティショット、セカンドショット共に緩やかな打ち上げが続く。
 
余談

レストラン
車で神戸市内から30分、大阪市内から1時間。ゴルフクラブ内に江連プロのゴルフスクールがあり、メンバーにもビジターにも非常に評判が高い。この練習場では、星野英正プロや諸見里しのぶプロ、その他幾人かの有名プロのコーチとして名高い江連忠氏主催のゴルフアカデミーがあり、アマとプロ向けの練習プログラム揃っていて非常に人気がある。

この東コースのプレーにはメンバーの紹介または同伴が必要。もう一つの西コースはビジターだけで予約可能。フルバックティからのプレーはメンバー同伴でシングルハンディのプレーヤーに限り可能。

 

練習場とゴルフスクール

2007年3月末に、生まれ故郷の神戸(香港には既に14年在住)に立ち寄った時に、ある縁にて六甲国際GCの敷地内にある江連ゴルフアカデミー、2日ゴルフスクールに参加することが出来た。PCを使ってのスイング解析、ラウンドレッスン、ゴルファーにとっての効率的な柔軟体操など内容が非常に濃かった。2日間で少し上手くなったが、それ以上に、今後どのような練習に取り組めば、より上達出来るかのアドバイスが良かった。江連プロから直接習うのでなく、彼が信頼しているコーチ数人の一人にレッスンを受けることになり、レッスンプロとしてコーチのレベルは非常に高い。写真手前はレッスンを受けている私の友人で、写真中央でフォローを高く取って人は、諸味里しのぶプロ。彼女のゆったりとしたスイングリズムは我々男性アマチュアにとっては良い手本になると思う。またレッスン中に筋肉マッサージを数回受けた。プロスポーツ選手専門のマッサージャーの人で、テクニックはすばらしく、その都度疲労が解消するので、終日のレッスンもこなすことが出来た。

ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは42位選ばれている。他の加藤福一設計コースはマスターズGC、センチュリー三木GCサンロイヤルGC太平洋クラブ・宝塚コース、ウォーターヒルズGCなどがある。再設計のジャク・ニクラスは、井上誠一、ロバート・トレント・ジョーンズJrに次ぐ3位の7コースがその100位以内に入っている。彼の主な設計コースは東京クラシッククラブ石岡GC北海道クラシックGCニュー・セントアンドリュースGCジャパン榛名の森CC三甲GC・ジャパン神戸CC・神戸コースザ・トラディションGCニューキャピタルGCセントクリークGC下関ゴールデンGCオークモントGCなどがある。