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ヒースが生い茂る原野に広がるヒースランドコース。前世紀の初めに造られた2度の全英オープンチャンピオンのウィリー・パークJr.設計のオールドコースと1923年開場のハリー・コルト設計のニューコースの、世界クラスの重厚な2コースを有する格式高いゴルフ場。オールドコースは全てのプレーヤーが楽しめて、ニューコースは距離のあるヘザーとかブッシュ越えを要するホールが多くあるので中上級者向け。ニューコースはバンカーと樹木がオールドコースより少ないが、より起伏が激しい。ハリー・コルトがオールドは改良、ニューは設計を手がけている。
ニューコースはハザード越えのホールが多いのに加え、ドッグレッグ、打ち上げ、打ち下ろしで変化があり、FWはタイトなので、競技志向のゴルフファーには最適なコースである。“リスクと報酬”ホールも多数あり、プレーヤーの技量と戦略が試される力強いコースと言える。力強いが、有無を言わさない難しさでなく、一つ一つのショットでリスクを避けて考えて打てば、それなりの成果が得られるフェアなコース。3つあるパー5の6番、13番ホールの2ホールともと。5つあるパー3の内5番、10番、17番ホールが特に素晴らしい。10個あるパー4も全てに変化があり、個性的。1日にオールドとニューの2コースをプレーした感想では、優劣の甲乙は全くつけがたい。オールドの方が印象的なホールが少し多いが、ニューの方はよりチャレンジングなだけでなく、より頭脳プレーを要求されるように感じた。
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少し打ち上げ。縦長の2段グリーンで奥の段は横幅があまりなく、手前から奥に少し。下っている。手前の段は広いが、左右のバンカーでガードされている。 |
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右ドッグレッグ。ティショットは緩やかな打ち下ろしになり、FWの左右をヘザーが平行に走り、特に右サイドのヘザーは深い。左サイドには2個のFWバンカーも効いてくる。グリーンはやや砲台で、手前から奥に少し下っている。 |
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ほぼストレートの長くて、とても難しいミドル。ティショットはヘザー越えになり、右傾斜のFWに打つのが絶対条件。一つ手前の白ティでも433ヤードあり、セカンドはやや打ち上げなので、2回最高のショットを打たなければグリーンに届かない。グリーンの右サイド手前40ヤードにもバンカーがあり、アベレージヒッターのセカンドで効いてくる。グリーンは砲台で、グリーン面に強いフォールス(偽りの)フロントがある。グリーンの左にはバンカーが1個あるだけだが、右サイドは急な下りスロープになる。
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ヘザーと大きなバンカー越えのショート。クラシックなコルトのパー3でとても魅力的。グリーンは縦に細長い2段グリーンで、特に前部の横幅はあまりない。グリーンの右サイドに2個のバンカーが配されていて、左サイドは急な下り斜面のラフ。グリーンを外すと、どの方向からでも寄せが難しい。グリーンの左端の真ん中あたりに大きなマウンドが施されている。 |
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豪快な右ドッグレッグ。ティグランドからの景観も良い。ティショットは打ち下ろしで、FWの両サイドはヘザーに面する。セカンドからはやや打ち上げで、FWは右傾斜。グリーンは1メートル以上の段差がある2段形状で、左サイドは1個、右サイドは2個の全て深いバンカーでガードされている。攻め方にいろいろなオプションがある“リスクと報酬”ホール。 |
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やや右ドッグレッグのティショットは緩やかな打ち上げのヘザー越えになり、左右のヘザーに挟まれた、右傾斜のFWに打っていく。セカンドは打ち上げで、グリーンは丘の上にあり、砲台状。グリーンの左にラフの窪地があり、手前から右サイドは急な下りスロープでガードされている。バンカーが一つもないホールだが戦略性はとても豊か。 |
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右ドッグの難ホール。ティショットはブラインドで210ヤードを越えると急な下り勾配なので距離が稼げる。FWは右に傾斜しているので、FW左サイドに打つのが良い。ほとんどのプレーヤーはセカンドをダウンヒルのライから砲台グリーンに打つことになり、難しいショットが要求される。グリーンは縦長の右傾斜で、左から右のバンカーの方へ傾斜している。セカンドもグリーンの左サイド狙いが良い。 |
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少し打ち下ろしの距離のあるショート。グリーンは縦長で手前と左右は合計4個のバンカーでしっかりガードされている。グリーン手前のエプロンは急な左への下り傾斜で、奥から左奥にかけても下りスロープになっている。 |
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少し強めの左ドッグレッグのタフなホール。ティショットはやや打ち下ろしになり、250ヤードのキャリーで飛ばせるロングヒッターは左コーナ付近狙いでFWに届くが、通常ドローボールで攻めるのが良い。グリーンは縦に細長く、ほぼ左に傾斜しているが、他の方向にも少し下っている。グリーンの横幅はコースで一番狭い。グリーンの左手前に1個のバンカーが配されている。
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やや打ち上げていく左ドッグレッグ。ティショットはヘザー越え。グリーン右手前のバンカーはグリーンに食い込んでいて、グリーンの左サイドに2個のマウンドとヘザーのラフが配されている。 |
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木立の間を美しく縫うようにレイアウトされた、やや左ドッグレッグ。ロングヒッターはグリーン近くまで2打でボールを運べるが、FWは狭くセカンドでグリーンの30ヤード右手前にある2個縦に並んであるバンカーが効いてくる。アベレージヒッターは、グリーンの105ヤード手前のFW真ん中に斜めに置かれたクロスバンカーを避ける攻略ルートを見つけて丁寧に攻める必要がある。縦長の受けグリーン。 |
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強い右ドッグレッグのタフなミドル。ティショットでは右の池が効いていて、FW左サイド狙いが良い。セカンドは緩やかな打ち上げ。縦長のグリーンは左から左手前に3個、右手前に2個のバンカーでガードされている。ティショットもセカンドも正確性が要求されるホール。
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グリーンとバンカーの輪郭が美しいショート。ティショットはヘザーとバンカー越え。縦に長いグリーンは斜めに置かれ、強く受けている。グリーンの右サイドは2個のバンカー、左サイドは急な下りスロープでガードされている。どこにピンがあっても、グリーンの真ん中手前狙いが安全。 |
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2番 パー3 171ヤード(2)