ミッションヒルズ GC、エルスコース
Mission Hills Golf Club (Els Course)
觀瀾湖高爾夫球會、艾斯球場
コースデータ
所在地中国、深圳
コース長7049ヤード、パー72
コースレート73.9
プレー日2004年10月27日
設計者アーニー・エルス、シュミット&カリー
オープン2001年
キャディあり
ゴルフカートあり (強制)
評価
総合評価
3.50
コースレイアウト
3
難易度
5
グリーンコンディション
3
フェアウェイコンディション
3
造形美、景観
4
 
Outは山岳コースの赴きがあり、アップダウンのある各ホールは木々にセパレートされている。Inに入ると一転してフラットなコースになり、多くのホールで池が絡んでくる。自然の地形を活かしたレイアウトがされている。パー5に魅力的なホールが多い。

クラブハウスからの景観

1番グリーンの景観

スコアカード
 
4番 パー5 582ヤード
トリッキーだが、面白いレイアウトのロングホール。ティショトは豪快な打ち下ろしになり、ティから300ヤード前後から左へ直角にドッグレッグしている。ティショット、セカンドショットとも落し所が大変狭く、ショットが左右にぶれると簡単にOBになったり、ハザードに捕まったりする。比較的小さなグリーンは大半がドライ・クリークに囲まれているので、サードショットまで気が抜けない。このホールでのプロの攻めかたは、ティショットでドライバーを使うと、落下地点のフェアウェイが極端に狭くなるので、ロングアイアンでフェアウェイ右サイドを狙い、なんとそこからショートカットするため、フェアウェイ左側の背の高い林をフェアウェイウッドで越していくそうだ。この攻略ルートは初心者には無理で上級者でも技術的に出来ても精神的にびびって失敗するプレーヤーも多いだろう。このティはコースで一番高所にあり、Outの9ホールと隣接するマンション群のパノラマを楽しめる。
 

4番 パー5 582ヤード(3)

4番 パー5 582ヤード(2)

4番 パー5 582ヤード(1)
 
6番 パー5 517ヤード

6番 パー5 517ヤード(2)

6番 パー5 517ヤード(1)
右ドッグできつい打ち上げ。ティショットでは右コーナーに位置するバンカー、セカンドではフェアウェイ中央にあるバンカーが効いている。砲台グリーンにアプローチショットを打つことになり、グリーン左のバンカーは深いので避けるべき。 グリーンの段差はとてつもなくある。
 
11番 パー5 539ヤード

11番 パー5 539ヤード (2)

11番 パー5 539ヤード (1)
ティショットでは左にクリークが走っているので、フェアウェイバンカーの右に打つのがベスト。セカンドはそのクリーク越えになり、サードはそのクリークがグリーン右に流れているので正確なアプローチショットが必要。
 
15番 パー3 165ヤード

後方から見る15番グリーン

15番 パー3 165ヤード
自然味あふれる、美しいショート。横に長いグリーンは半島のように池に向かい左に突き出ているので、グリーン全前面、左面、後面はウォーターハザード。
 
18番 パー4 440ヤード

18番 パー4 440ヤード
緩やかな打ち上げの左ドッグ。ホール左にある池とし小さな滝はきれい。しかし絶妙な所に配されているので、このホールの戦略性を高めている。グリーン手前のバンカーには注意が必要。
 
余談

香港からクラブ所有の車で1時間半。大型クラブバスでなく、車なので税関を通る時間を大幅に短縮できるだけでなく、税関での乗り降りの回数が少なくなるので非常に楽だった。隣接するホテルの部屋は非常に心地良くレストランでの食事も美味しい。



ホテル

ホテルの部屋

レストラン


10人の設計者の写真

ミッションヒルズは2004年現在全10コース、180ホールのゴルフ場で世界最大のホール数を持つゴルフ場である。それまでは、アメリカの8コースのパインハースト・リゾートが最大だった。写真は世界で有名なプレーヤー及びレッスンプロ合計10人の設計者達。ジャック・ニクラウスビジェイ・シンニック・ファルドアーニー・エルスジャンボ尾崎グレッグ・ノーマンアニカ・ソレンタムレッド・ベターホセマリア・オラサバルローズ・ポルター設計の10コースである。2007年度にピート・ダイコースと張連偉コース(パー3コース)が追加され12コース、216ホールのゴルフ場になった。

もう一人設計者のリー・シュミット&ブライアン・カリー はミッションヒルズの10コースの内、8コースを共同設計している。彼らのアジアでの主な作品は、ジャック・二クラスとの共同設計では、中国ではスプリングシティ(春城)G&LR・マウンテンコース中山温泉GC・ジャック・ニクラウスコース、日本では石岡GC六甲国際GC(再設計)、ザ・トラディションGC、プレジデントGC、ニューキャピタルGG山陽GC(再設計)、サン・ベルグラビアCC、ベアパウズジャパンCC、マレーシアではスンガイロングCC、タイではスプリングフィールド・ロイヤルCCがある。

彼らのアジアでの単独設計コースは、日本ではグランディ浜名湖GC、中国ではアジール(中山長江)G&CC・Bコース、天津楊柳青GC・CDコース、タイではアマタスプリングCCチェンマイ・ハイランズG&SRムアンゲオGC(再設計)、サイアムCC・プランテーションコースなどがある。