西宮カントリー倶楽部
Nishinomiya Country Club

コースデータ
所在地 兵庫県
コース長 6704ヤード パー72
コースレート 72.4
プレー日 2008年4月19日
設計者 井上誠一
再設計者 大橋一元
オープン 1955年
キャディ あり
ゴルフカート あり
評価
総合評価
4.20
コースレイアウト 
5
難易度 
3
グリーンコンディション
4
フェアウェイコンディション
4
造形美、景観
4
満足度
4

丘陵地の盆地状に展開するコースで、三分割される厳しくて狭い立地に上手くくレイアウトあれている。3番ホールで一度クラブハウスに戻ってくる。打ち上げ、打ち下ろし、川越え、池越えと変化に富み、ゴルファーの技量が試される。敷地内を流れる川と道路がコースを三分割している。特に の中央を流れる川は戦略上のアクセントにもなっている。



クラブハウスからの景観

クラブハウスからの景観

地形が複雑で急斜面が多く利用できる面積が限られている荒々しい立地が、設計者の力量により穏やかな曲線が組み合わされた見事にレイアウトされたコースに仕上がっている。コースからは甲山、千里市街、大阪市内や海を望むことができる。2006年に2グリーンから1グリーンに改造設計された。改造後はグリーンが少し難しくなり、全体的な難易度も少し上がっている。

クラブハウスから望む甲山

17番グリーンから望む千里市街

17番ティーの景観

スコアカード
 
3番 パー3 176ヤード

3番 パー3 176ヤード(2)

3番 パー3 176ヤード(1)

池越えのショートホール。グリーンは右手前から左奥に少し斜めの形状で、池が左サイドは奥から手前まで池で、その池はグリーン手前を横切っている。グリーンの真ん中を傾斜の強い尾根が横切る、真ん中から前後に下っている。前面の池を避けるために大きめのクラブで打つと、グリーンが奥に向かって順目のため、奥に配されたバンカーにつかまる可能性が高いので、正確なショットと正しいクラブ選択が重要になる。

 
5番 パー4 394ヤード
左ドッグレッグの難ホール。ティーショットは少し打ち下ろし。川がフェアウェイを斜めに横切り、ティーから210-260ヤードで池に捕まる。セカンドは川越へ。グリーンは強い砲台グリーンで、右のガードバンカーは深い。
 

5番 パー4 394ヤード(3)

5番 パー4 394ヤード(2)

5番 パー4 394ヤード(1)
 
6番 パー4 438ヤード

6番 パー4 438ヤード(2)

6番 パー4 438ヤード(1)
ストレートの打ち下ろしホール。つま先下がりのライからセカンドショットを打つことになり、グリーン左のバンカー、右のOBが効いてくる。グリーンは受けている。このホールから見渡す千里の街並みの景観はダイナミックで素晴らしい。

 
7番 パー5 586ヤード
右へ右へと曲がっている強い右ドッグレッグのロングホール。ティーショットは川の峡谷越えのやや打ち上げで落とし所がブラインドになるが、右のOB、左の木立に注意が必要。セカンドショットは緩やかな打ち下ろしになり、グリーンまで続いている右のOBラインが効いている。


7番 パー5 586ヤード(3)

7番 パー5 586ヤード(2)

7番 パー5 586ヤード(1)
 
11番 パー3 202ヤード

11番 パー3 202ヤード(2)

11番 パー3 202ヤード(1)
打ち下ろしのショートホール。右にOBがあり、グリーン左右はバンカーでガードされている。
 
13番 パー4 397ヤード
やや右ドッグレッグの打ち下ろしホール。難ホールではないが、正面に甲山を見据えてプレーするので気持ちが良い。グリーン左は急傾斜のスロープになるので、左に外すとパーセーブが難しくなる。

13番グリーンの景観

13番 パー4 397ヤード(2)

13番 パー4 397ヤード(1)
 
14番 パー4 454ヤード
やや右ドッグレッグの距離のあるミドル。ティーショットは打ち下ろし。川がフェアウェイを斜めに横切り、ティーから210-250ヤードでクリークに捕まる。ティーショットで川越に狙うにはフェアウェイ左サイドを狙い240、50のキャリーが必要になる。手前に落とすか、越えていくかの判断力でます最初の勝負が決まる。安全に攻めるにはフェアウェイ右サイドの川の手前に刻むことだが、この場合でも220ヤード前後のセカンドショットが必要になる。もし川の手前の左サイドに打てば、セカンドショットが250ヤード前後ととても長くなり、パーオンが不可能になる。グリーン両サイドのOBは浅く、グリーンは受けている。
 

14番 パー4 454ヤード(3)

14番 パー4 454ヤード(2)

14番 パー4 454ヤード(1)
 
18番 パー5 602ヤード
ほぼ直角に左ドッグレッグしている長いロングホール。ティーショットは打ち下ろしの林越えで落下地点はブラインドになる。250ヤードのキャリーボールを正確に打てるロングヒッターは2オン可能になる。しかし、少しでも左に曲げる林の餌食になり、右に逃げるとグリーンまで遠くなり2オンは不可能になる。グリーン手前110ヤードから打ち上げになり、グリーンは少し受けている。

 


グリーンから望む18番ホール

18番 パー5 602ヤード(2)

18番 パー5 602ヤード(1)
 
余談
大阪都心から車で50分、神戸市から40分、伊丹空港から40分。プレーにはメンバーの同伴が必要。このコースのすぐ隣に宝塚GCがある。 残り距離表示はグリーンセンターまででなく、グリーンエッジまで。

レストラン

ビーフシチュー

井上誠一氏設計の他のコースは、大洗GC龍ヶ崎CC鷹之台CC霞ヶ関CC・西コース武蔵CC・豊岡コース武蔵CC・笹井コース葛城GC日光CC那須GC大利根CC札幌GC・輪厚コース札幌GC・由仁コース茨城CC・西コース浜野GCいぶすきGC鶴舞CC瀬田GC伊勢CC南山CC室蘭GC大原・御宿GC湘南CC戸塚CC・西コース烏山城CC愛知CCなどがある。海外ではフィリピンのタット・フィリピナスGC、マレーシアのネガラ・スバンGCの設計も手がけている。