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36ホールあるが、もう一つの宇刈コースより今回プレーした山名コースの方が戦略性は少し高いそうだ。緩やかな丘陵地にレイアウトされ、各ホール美しい樹林に囲まれている。セカンドショット時に自然の樹木がよく効いていることが多く、フェアウェイ両側のハザードがタイトなので、コースレート以上の難しさを感じた。フェアウェイには適度な起伏があり、かつグリーンも小さいので、いろいろなアイアンショットの技量が試されるコース。2グリーン制。2008年から20年以上LPGAのヤマハレディズオープン葛城を毎年開催中。 |
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名物ホール。ティショット時に、2つのルートが選択できる。左右に曲がらない、正確で230ヤードのキャリーがあるドライバーショットが打てたなら、セカンドはウエッジを使えこのホールは簡単になる。しかし本来の右ドックレッグで攻めると、距離が長いだけでなくバンカー等のハザードも絶妙に配置されており、極端に難しくなる。 |
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左ドッグレッグで、セカンドショットが異様に難しいのが特徴。ドッグレッグの分岐点でフェアウェイ左側に木々が迫り出していて、その木々を避けるため右側に打つと簡単にフェアウェイ右側の林の中に突き抜けていく。このホールの攻略法はティショットをフェアウェイ右側に打つことと、セカンドショットで無理をしないこと。グリーン背後に見える松と竹の木々のコントラストがとても美しい。 |
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打ち上げ、打ち下ろしのパー5。このコースで採用している2グリーンはクリークにより分けられていて、水とグリーンが複雑に絡み合うので、グリーンを狙うには正確無比なショットが要求される。 |
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打ち下ろしの軽い左ドッグで距離はさほどないが、クリーク、バンカー等のハザードが絶妙に配置された美しいホール。ホール左側とグリーン手前60~70ヤード地点を横切るクリークがある。 |
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逆S字型のホールで、ティショットで右に直角に曲がることと、そのショットを待ち受けている6つのフェアウェイバンカーが印象的。ティショットの落とし所が悪いと、セカンドが大変難しくなる。ホール全体にバンカーが13個も配置されているので、注意が必要。 |
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豪快な打ち下ろし。タイトなフェアウェイを少しでもはずせば、ホール左右にある木々の中に打ち込みOBとなる。セカンドショットは距離が残り、しかも左足下がりのライからのショットになり難しいが、小さなグリーンを少しでもオーバーすれば崖でボールが転がり落ち、パーセーブは困難になる。 |
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2つの小さなグリーンをクリークが囲んでいる、アイランドグリーンには水だけでなくバンカーも良く効いている見事なショートホール。 |
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名古屋市から車で2時間、浜松市から45分。ビジターの予約は可能。何を食べても美味しい昼食バイキングはお薦め。
1970年代にヤマハ楽器の当時オーナーの川上氏により創られた。葛城ゴルフ倶楽部と隣接するホテルの葛城北の丸は、贅を尽くしたすばらしい出来栄えになっている。北の丸は、中途半端な木材を一切使用せず、木造建築の極みを追及したこだわりで、ホテルというよりお城そのもの。
今回は宿泊する時間がなくゴルフプレー後に内部を拝見させてもらっただけだが、中に入るとまず感じるのが木肌の温もりで、自然を身近に感じ印象が良かった。中から眺める日本庭園も美しく、機会があればぜひ泊まってみたいと思うホテル。このホテルは2002年のサッカーワールドカップの期間中の日本代表のベースキャンプホテルとしても有名。
ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは39位。他の井上誠一設計のコースは、大洗GC、龍ヶ崎CC、霞ヶ関CC・西コース、日光CC、那須GC、大利根CC、浜野GC、瀬田GC、茨城CC・西コース、武蔵CC・豊岡コース、武蔵CC・笹井コース、鷹之台CC、いぶすきGC、札幌GC・輪厚コース、札幌GC・由仁コース、鶴舞CC、西宮CC、伊勢CC、南山CC、室蘭GC、大原・御宿GC、湘南CC、戸塚CC・西コース、烏山城CC、愛知CCなどがある。ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキング100位以内では、井上誠一設計のコースが最多の17コース選ばれている。2位はロバート・トレントJrの10コース。3位はジャック・ニクラスの7コース、4位は上田治の6コース。海外ではフィリピンのタット・フィリピナスGC、マレーシアのネガラ・スバンGCの設計も手がけている。
日本特有の2グリーン制は、一つのグリーンにはハザードが効いてもう一つには効かないなど、グリーン保護だけのために各ホール戦略性を犠牲にしていることが多く、個人的には2グリーンには反対である。しかし今日2年ぶりに2グリーン制の各ホールでプレーしてみて、このコースのように各グリーンが砲台になると、2グリーンではグリーンは小さくなるため、どちらのグリーンでも、グリーン回りは大きなベント・ワングリーンより難しくなると感じた。しかも井上誠一の見事な設計により、どちらのグリーンもハザードが十分効いており、良いコースデザインの2グリーンの場合、1つのコースで2コース分楽しめる、いわば一粒で二度美味しい見事なデザインだった。
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2番 パー4 431ヤード