鷹之台カンツリー倶楽部
Takanodai Country Club

コースデータ
所在地千葉県
コース長7102ヤード、パー72
コースレート73.5
プレー日2003年11月26日
設計者井上誠一
オープン1954年
キャディあり
ゴルフカートなし
評価
総合評価
4.70
コースレイアウト
5
難易度
4
グリーンコンディション
5
フェアウェイコンディション
5
造形美、景観
4
満足度
5
クラブハウス

18番グリーンとクラブハウス
18番グリーンとクラブハウス

フラットな地形の林間コースで、各ホール老松とヒマラヤ杉等で完全にセパレートされた、林間の落ち着いた趣がある。ドッグレッグのホールもほとんどなく、打ち下ろし、打ち上げがないフラットな造りで、しかも池などウォーター・ハザードが一つもないコースは、ともすれば単調なプレーになりやすい欠点がありがちだが、すばらしいレイアウトでプレーヤーを飽きさせない、戦略性が非常に高いコースになっている。バンカーが実に効果的に配置されているのと、すべてのグリーンが砲台で且つ受けていて、グリーンオーバーは禁物なのも特徴。トリッキーな所はほとんどなく、素直に攻めればそれなりの結果が得られ、バンカー・ラフを避けるための逃げ道も用意されていてゴルファーの力量に応じたゲームプランが可能。

2018年11月のプレー時(最新版)

 
2番 パー4  404ヤード
2番 パー4 404ヤード
2番 パー4 404ヤード (2)
2番 パー4 404ヤード
2番 パー4 404ヤード (1)
攻略法が2つあるおもしろいレイアウトで、左サイドのフェアウェイは右サイドより狭いが、セカンドショットはグリーン手前の花道を使える。右サイドのフェアウェイは少し広いが、セカンドではバンカー越えになり、正確なアイアンショットでの距離合わせが必要。
 
3番 パー3 185ヤード
3番 パー3 185ヤード
3番 パー3 185ヤード
グリーンは小さい。グリーン左サイドは手前から奥まで背丈ほどあるバンカーでガードされている。ピン位置が左の時にピンを狙っていくとグリーン縦の距離が15ヤードほどしかなく、バンカーに捕まる可能性が大きい。グリーンセンター狙いが正解かも。
 
4番 パー5 535ヤード
5番 パー4 412ヤード
4番 パー5 535ヤード (2)
5番 パー4 412ヤード
4番 パー5 535ヤード (1)
やや左ドッグのロング。フェアウェイ左サイドはグリーンまでOBが続く。ティから270ヤードを過ぎると軽い打ち下ろしになる。セカンドショット時には、グリーン100ヤード手前でフェアウェイ右側に位置する大きな木がとても効いている。落とし所がフェアウェイ右から左に強く傾斜しているので、フェアウェイ右端を狙うのがベストだが、この木が邪魔になる。セカンドショットでグリーンを見る景観にはドキッとする美しさがある。グリーンは砲台で、アンジュレーションがあり難しい。今回のキャディさんは以前元巨人軍の原辰則氏についたことがあり、その時彼はこのホールで320ヤード飛ばしたと言う。270ヤードを過ぎるとやや打ち下ろしになるとはいえ、320ヤードドライブとはプロゴルファーの飛距離でもトップクラスだろう。
 
5番 パー4 412ヤード
7番 パー3 206ヤード
5番 パー4 412ヤード (2)
7番 パー3 206ヤード
5番 パー4 412ヤード (1)
軽い右ドッグのパー4でフェアウェイ幅は狭い。セカンドショット時に、フェアウェイ右側に迫り出している木々を避けるために、左側にティショットを運ばなければならない。グリーンの造形は芸術的な美しさである。グリーンは左右のバンカーにしっかりガードされているばかりか、グリーンオーバーすると、3ヤードほどあるスロープを転がり落ちてパーセイブは非常に難しくなる。
 
7番 パー3 206ヤード
7番 パー3 206ヤード
7番 パー3 206ヤード (2)
7番 パー3 206ヤード
7番 パー3 206ヤード (1)
非常に完成度の高いパー3。5番グリーン以上の芸術的なグリーン造形。グリーン周りの老松に取り囲まれた中で、極端な砲台グリーンがまるで舞台のように浮かび上がっている。多くの人工的なアイランドグリーンのパー3より感動し、かつ緊張を強いられるすばらしいホール。
 
11番 パー4 407ヤード
11番 パー4 407ヤード
11番 パー4 407ヤード
フェアウェイ両側から木々が迫り出していて、15ヤードから30ヤードしかフェアウェイ幅はないので、正確なティショットは絶対条件。縦に細長いグリーンの左は木々で右はバンカー。
 
13番 パー4 171ヤード
13番 パー4 171ヤード
13番 パー4 171ヤード
グリーンは縦横とも幅20ヤードと小さく、しかも受けている。グリーン左手前はバンカーで、奥にも身長ほどの深さのバンカーがあり、グリーンオーバーだけは避けるべき。
 
14番 パー5 607ヤード
14番 パー5 607ヤード
14番 パー5 607ヤード (2)
14番 パー5 607ヤード
14番 パー5 607ヤード (1)
距離の長いパー5。ティショットではフェアウェイ右側に位置するバンカーが効いている。
 
16番 パー4 431ヤード
16番 パー4 431ヤード
16番 パー4 431ヤード (2)
16番 パー4 431ヤード
16番 パー4 431ヤード (1)
フェアウェイはタイトでしかもフェアウェイ左側の木々が迫り出している。セカンドは5ヤードほどの打ち上げになる。グリーン周りにはこのコースとしてはめずらしくバンカーはないが、グリーンは周りの美しい景観と見事に調和している。
 
余談

東京都心から車、電車とも40分ほどの至近距離。メンバー同伴必要。このコースでのプレーは今回で3度目だが、毎回従業員の心優しい対応には感心する。レストランでの冷たいカボチャのポタージュは絶品の味。

ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキングでは12位。他の井上誠一設計のコースは、大洗GC龍ヶ崎CC霞ヶ関CC・西コース武蔵CC・豊岡コース武蔵CC・笹井コース札幌GC・輪厚コース札幌GC・由仁コース葛城GC日光CC那須GC大利根CC茨城CC・西コース浜野GCいぶすきGC鶴舞CC瀬田GC西宮CC伊勢CC南山CC室蘭GC大原・御宿GC湘南CC戸塚CC・西コース愛知CCなどがある。ゴルフクラシック誌主催2002年日本ゴルフコースランキング100位以内では、井上誠一設計のコースが最多の17コース選ばれている。2位はロバート・トレントJrの10コース。3位はジャック・ニクラスの7コース、4位は上田治の6コース。海外ではフィリピンのタット・フィリピナスGC、マレーシアのネガラ・スバンGCの設計も手がけている。